*キン肉マン
□たまには一緒に
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『ねぇ、ウォーズ。今からカレーライス作るんだけどちょっと手伝ってくれない?』
「う、うん。別にいいんだけど俺料理といったらボルシチぐらいしか作れないんだ…。」
『大丈夫よウォーズ。カレーライスなら初心者でも簡単に作れるし
私の指示どうりにやってくれれば良いから。』
「頼むよアサリ」
普段は頼もしい彼が、たまに私に頼ってくれるとすごく嬉しい気持ちなる。 きっとウォーズが料理する姿を見れるのは、私ただ一人だけなんだなぁと思うと自然と笑みがこぼれる。
『じゃあ早速これを着てね?』
とりあえず引き出しからエプロンを取り出してウォーズに渡す。
エプロンの模様?ええ、もちろんピンクのハート柄ですよ?
ウォーズマンは渡されたエプロンを手に取ると「アワワ…」なんて情けない声を出し身体中から煙をだした。
「アサリ、さすがにこのエプロンは着れない…。」
『でも、エプロンこれしかないし
ウォーズにお湯とかかかったら危ないよ?』
「コーホ…。」
ああ、初エプロンがハート柄になるだなんて。それに、人間用のエプロンということもありすごく小さい。もしこの姿をロビンに見られたら一生ネタにされるだろう
それだけは本当に勘弁してほしい。
『じゃあはい、この野菜切ってくれる?』
ドン、と目の前に置かれる野菜山盛りのボウル。包丁はあまり慣れていないし ベアークローでも良いかな…。
「ねぇアサリ、ベアークローでも良いい?」
『ん、大丈夫よ。切れれば何でも良いから。』
ウォーズマンは野菜を空中に投げると一瞬のうちにして刻んだ。バラバラになった野菜がボウルに次々と落ちていく。
その様子を見ていたアサリ
は拍手をした
『おぉ〜、ウォーズかっこい!』
「そうかな?ありがとう」
普段なかなか、かっこいいという言葉を言わないアサリに褒められたウォーズマンは照れくさく笑った。
『ウォーズのその顔、私一番好きだな。』
アサリはウォーズマンに聞こえないように小さく呟いた
「ん?なんか言った」
『ううん、何にもよ?それよりパパッと作ろ!』
「了解した!」
ふたりのカレーライス作りはまだまだ始まったばかりだ。
ーーーーーーその後
「アサリ。」
『なに?』
「本当はさっきの聞こえてたよ。
それに、俺もアサリに言いたい事がある…。」
『聞こえてたんだ、ちょっと恥ずかしいかも 。それで言いたい事って?』
「俺は、ベットの上で喘ぐ
アサリの顔が一番好きだ」
『この変態ウォーズめ。』
ウォーズマンスマイルが一瞬見えた気がしたアサリだった。