short
□待ってる
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「ラン~!!」
「なぁに、ルッス」
「明日は買い物の日ね〜!楽しみね」
XANXUSが9代目に凍らされて8年が過ぎた。みんなは気を使ってくれて何も言わないが、明日は丁度凍らされて8年目になる日だ。
ルッスと行く買い物、というのは毎年その日は私が泣いてしまうのを知っているからなのだろう。
XANXUSと私は恋仲だ。彼がクーデタを起こしたとき、私は戦力にならないので待たされていた。
皆が暗い顔をして帰って来た時、そしてその中にいつもなら一番前を堂々と歩く彼がいなかったことで全てを悟った。
「えぇ、楽しみね」
私は貼り付けたような笑顔を浮かべてルッスに答えた