書物‐弐‐

□どうか受け取って
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「お前も頑固だね…はぁー疲れたー」

『はぁ……アンタだってしつこいじゃん…意地でも着せようとして……』

「だって、着てほしいんだもん」

『大男が“もん”とか言うな…気色悪い』

「あ、酷い」

『煩い…』


約4時間ほどの追跡劇は一旦幕を閉じた。
お互いに疲れ果て、広場にあるベンチで休む事に。
カカシは近くの自販機で飲み物を買い、1つをまきに渡す。


「どーぞ」

『ん、どーも』

「ねぇ、まき」

『んー?』

「どうしてもダメ?」

『…ダメ』

「えー」

『えー、じゃない。大体、なんでナースなの?』

「写輪眼使いすぎて入院とかした時に思うんだよね。
『あー、まきが着たら可愛いんだろうなぁ。そんなまきとエッチしたいなー』って」

『…聞くんじゃなかった』

「ねぇ、お願い!一回だけでいいから!」

『いーやーだー』

「あ!まきねーちゃんとカカシ先生ぇ!」

『お、ナルトじゃん。元気?』

「おう!俺ってば、いつだって元気だってばよ!」

『いいねぇ、若いって。…あ、そうだナルト!』

「んぁ?」

『ごにょごにょ……』

「!!お安い御用だってばよ!」

「…え、何?」

「おいろけの術!」


里を駆け巡らなくても続く押し問答。そこへたまたまナルトが通りかかった。
まきは良い事を思いつき、ナルトに耳打ちすると、ナルトは快諾してカカシに向かっておいろけの術を披露した。
白いミニスカートのナース服で。


「えー……」

「どうだってばよ!カカシ先生!」

「どうって言われてもなぁ…なんとも思わないんだけど」

「えぇー!!?」

「お前のナース服姿見たって誰も面白がらないって……あれ、まきは?」

「ん?まきねーちゃんなら、ゲジマユのとこに行ったってばよ」

「…やられた」

「……カカシ先生、あまりしつこいとまきねーちゃんに嫌われるってばよ」

「……………そうね」


まさかお前に言われるとはね…。

カカシはナルトに痛いところを突かれてうなだれた。

その頃、まきはリー達の相手をしていた。
家に帰り、未だに諦めていなかったカカシに土下座され1回だけという条件付きでナース服を着る。
それに興奮して、翌日ベッドから立てなくなったまきの姿があったとか。
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