書物‐弐‐
□大事にします
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『ごちそーさま!』
「ごちそうさま」
『玲央ぉ、アイス食べていい?』
「いいわよ、私のもお願いね」
『はーい』
甘いアイスを食べながら女子トークに華を咲かせる。
あそこのカフェのデザートに新メニューが出たとか、あっちのショッピングモールでセールをやっているから今度行こうとか。
時間はいつの間にか10時を13分ほど過ぎていた。
まきと玲央は歯を磨いて布団に入る。
「ねぇ、まき…」
『ん?なーに?』
「私ね、シたくなっちゃったの」
『したくなったって、何を?』
「ウフッ……こういう事」
感の鈍いまきの体に腕を回し引き寄せる。
それで分かったのか、顔を赤らめた。
『………するの?』
「ダメかしら?」
『っ………………………め、じゃない…』
優しく問いかけると消えかかる声でまきは答えた。
玲央は嬉しくてキスをする。
『ん………んふっ……はふ………ん……』
「ん………はぁ………」
『……んぁ………ふぅ…………んっ!』
「ふふっ……キスだけでもう濡れてるのね…可愛い」
『んぁ……玲央っ……ぁ……んっ……あぁぁ!』
「あら、指だけでそんなに感じちゃうの?そんなんじゃ、後が持たないわよ…まき」
『はぁ……はぁ……………やく……』
「……?なぁに?」
『は…やく………玲央のいれて……』
「…!…………今日はやけに素直じゃない。……いいわ、私のをあげる…」
まきのいやらしい声ではち切れんばかりに主張した自身を出し、まきの陰部にあてがい、ゆっくりと入れていく。
『……ん………ぁ……はぁ……』
「っ………相変わらずまきの中はキツいのね………動くわよ」
『ん………あんっ…………あぁ…っ』
「はぁ……まき……」
腰の動きに合わせてまきのあまり大きくはないが、形の良い胸が揺れる。
目から涙が溢れて快感に酔いしれているまきを見ているとそれだけでイってしまいそうだった。
『玲央っ……も………だめっ……』
「いいわよ、イっても……私も………そろそろっ……」
『あぁっ……んぁ……んんっ!』
「はぁ………くっ!!」
まきがイった後、それを追うように玲央もまきの中で達した。
『………赤ちゃん、出来るかな?』
「きっと出来るわ、まきの血を引き継ぐんだもの、きっと可愛いわよ」
『それを言うなら玲央の子だから絶対美人だよ』
「ふふっ、楽しみね」
『うん!』
しばらくして新しい命が宿ったと分かったのはあとのお話。
‐終‐