Short.
□ば れ ん た い ん
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side.Yotm
「りょうすけ〜っ♪
はい!はっぴーばれんたいん!」
「いーのちゃん 。はい!」
今日はバレンタイン 。カップルだらけの
JUMPの楽屋はこの日はいつも
以上にピンク色に染まる 。
全員鼻の下伸ばしやがって .. っ
俺はというと 、
「ねえ 、知念!俺にはないの?」
なんて 、知念にくっつく薮を
見ることしか出来ない 。
別に付き合ってる訳でもないし 、
貰えないのは当たり前なんだけど 、
“今年こそ気持ちを伝える”って
決心し続けてそろそろ10年 。
今年こそは 、絶対 。
「や 、やぶ!」
「ん?改まってなに?」
みんな帰って2人っきりの楽屋 。
伝えるなら 今しかない 。
「あ 、光 。はっぴーばれんたいん」
俺がうだうだしているうちに
目の前に差し出されたラッピング
された小さな箱 。
「え .. ?俺に?」
「うん 光に 。」
やべえ 、俺今絶対ニヤけてる 。
「 .. ずっとあげたかったんだけど 、
あげていいのか分かんなくて 。」
え?ずっとあげたかった?
「俺ね 、光のこと好きみたいなの」
「っ .. まじか」
「うん 。こんな嘘つかないよ.笑」
「だよな 、うん 。あのさ 、
俺も 、薮が .. 好き なんだけど」
そう伝えるとポカーンと口を
開けて俺を見つめている 。
「さ 、帰ろっか 。」
大好きな君からの甘い甘いチョコレート 。
( ねえ 、これ何? ).
( カップケーキのつもりなんだけど .. ).
( カップケーキに見えない ).
( .. 来年はちゃんと美味しいの作る ).
Fin.
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