毒舌芸人が恋人です。

□押し切り男子
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るいは本当に押しに弱い。




いつもはそのせいで、馬の骨にさらわれないか心配だけど、、つまりそれは俺の押しにも弱いというわけで。



るいが俺の押しに一番弱いことは自負している。




るいが俺の押しに従うときが、至福




「ただいまー…」



日付けが変わろうとするころ、るいは疲れ果てた声でかえってきた。



「おかえり。」



俺はテレビをつけたまま、テレビ誌をめくり、一人晩酌していた。



遅くならないと言っていたわりには、結局俺は1時間ら、一人で呑んでいたのだと気づく。



まあ、今日は連中と呑む気分でもなかったから、誘いを断って帰ってきたことを後悔するわけではないが…



「ごめんね!遅くなっちゃった…せっかくヒロが早く帰ってきてくれたのに。」



るいはリビングに入ってくるなり、手を合わせて謝った。



スタイルよく着こなしているスーツのスカートにしわが見える。



今日も朝から晩までデスクワークに勤しんだのだろう。



「社畜だな…」



俺はるいを一瞥して言った。



「もーそれやめてよー」



るいは寝室に入った。



「まあ、スーツ姿好きだけど。」



俺はボソッと呟いた。



「私もヒロのスーツ姿好きよ。」



しっかり聞こえてたらしく、寝室から声が漏れてきた。



「それとは違うな。俺がおまえのスーツ姿好きなのは。」



るいのは、普段プライベートではスーツなど着ない俺への、典型的なスーツ萌え。



「えー、どうして?」



「俺の業界とは違くて、しかも一般世間の一部な感じ。」




「…それ褒めてるの?」




眉を顰めた、るいが寝室から顔だけひょいと出した。



「当たり前だろ。その一般人感がいいんだろ。」



るいは腑に落ちない顔をして、頭を引っ込めた。



「そういえば、来週の設楽さんたちとの食事会行けるよ。」



俺は定期的に仕事関係の飲み会に#るい#を呼ぶ。



お世話になった人とか、好きな人に、紹介したいと、初めて思ったのが、るい。




そういうとき、るいは必ず、多少無理をしてでも予定を空けてくれる。



「ああ。でも日村さんは仕事が入ったらしい。」



「えー!そうなんだぁ…」



着替えて、リビングに出てきた#るい#はたいそう寂しいそうな顔をしていた。




るいは日村さんが出ていれば、その番組を見るし、なんか言えば、大笑いするほど、日村さんが好きだ。



ちょっと、日村さんが羨ましいほどに。



たく、るいには俺が居るでしょ。




そんな顔するなよ。




「あぁー!ヒロ、また洗い物溜まってる!食洗機に入れるだけじゃん!」




そんな俺の気持ちを他所に、るいは食器の片付けを始めた。



この部屋に住み始めてすぐ、食洗機を設置したのは、時間がない俺のため。



自分も忙しいるいにやらせるわけにはいかなかったし。



だけど結局、食洗機に食器を入れるのがるいの仕事になっている。



むしろ俺のためにいそいそと、袖をまくって、キッチンを動き回るるいを見ているのが幸せだ。



なぜかとても、操り人形にしたいような気分だ。



俺は、ゆっくりと、るいの背後に忍び寄った。




「るい…」



流し台のところで、るいの身体を後ろからそっと抱き締めた。



「ヒ、ヒロ?」




るいは少しギョッとした顔で、顔だけ振り返った。



らしくないというのだろう。



そう言われればそうかもしらないが…



「あっ…ね、ねぇ…片付け…出来ない……」



るいは耳まで赤く染めて小さく呟いた。




そう…



実は…




恥ずかしがり屋。




何時まで経っても、二人きりで、こうすると、頬を赤く染める。




そこがいいんだけどね。




心の中で悪魔のような感情が笑った。





俺は純粋な男じゃないよ。




でも、るいはある意味、極上に純粋だ。




俺が色んな提案をする度に、るいに却下される。



でも…



それを押しでこじ開けることほど楽しいことはない。




今日もその日だ。




だから、アレを使う。




「ちょ、ちょっと…ヒロ!」




俺はるいの身体を抱き上げた。



「静かにいろ。」



寝室へ運び、ベッドの上へ下ろす。



「んんっ…!」



るいの唇を荒々しく塞ぐ。




るいは少し苦しそうだが、俺は気にとめず、るいの口内へ舌を侵入させた。




「んっ……ふっ…ぁ!」




ゆっくりと、歯列を舌でなぞって行く…




するとるいの口の端から、俺のものなのかるいのものなのか判らない唾液が、ぬらぬらと

光りながら伝った。


「……はぁっ!」



ようやくるいの唇を解放してやると、#るい#は大きく息を吸い込んだ。




涙目で苦しそうなるいの顔を見て、俺の興奮が一気に高まった。




もう…止められない。




今度はるいの首筋に舌を這わせた。




「ヒロ…待って!」



「何?」



るいの胸元まで到達した唇を離す事なく訊き返した。




「あぁっ!待って、まだ…ダメだよ…っ」




るいが拒んでいる隙に、手早く服を履いで、下着をずらした。




胸の突起を数回舐めると、突起はどんどん硬さを増していく。




「あっ!アァ…っ!」




「ダメ?何がダメなんだよ。ほら…」




るいの脚を開き、下半身の割れ目を指でなぞる。




「此処はダメなんて言ってないよ?」




るいのそこは、既に厭らしい蜜で溢れていた。



「やぁ…っ!」



下着越しでもはっきり濡れているのが判る…




「やらしいなぁー?」




ニヤリと口の端を歪める俺を見て、るいの目に涙が浮かぶ。




そんな姿に、ゾクゾクする…



「素直じゃないやつには……これ、使って貰うか」




俺はそう言いながら、チェストに隠してあったモノを取り出す。




「な、何…?それ…」




ソレを視界に捉えたるいが、血相を変えた。




「これ?これは玩具」




俺は意図して、爽やかに、そして笑顔で答えた。




「やっ……む、無理!絶対無理!使いたくない!!」




やはりるいは断固拒否する。



完全に腰が引けて、怯えている。




「ダーメ。今日は俺の言う事聞いて貰うから。」




「ダメじゃない。ヤダ!」



るいは大きく首を振った。




「いいだろ……るい、いつもそうやって却下するし…」




「だ、だって、ヒロ、コスプレとか、縄とか…」




るいの声は徐々に小さくなっていた。





「はぁ……寂しいなぁ…俺はただ、おまえともっと気持ち良くなりたいのに…」





「――っ!!」



俺の言葉にるいの耳がまた赤くなる。




「俺…こんなに愛してんのに…」




るいを抱き寄せて、耳元で囁く。




「………」



るいは体を震わせて、黙っていた。




「俺、るいとノーマルだけじゃ寂しいよ。」




最後の一押しで、真剣に極端に顔を近づけて、低い声で言った。




「………わ、分かった。……今回だけ…だよ?」



やり。




やっぱりるいは、




押しに弱かった。




すっかり濡れてしまったるいの下着を脱がせる。




再び脚を開かせると、厭らしく光る、るいの蜜が溢れて来た。



「……すげートロトロ…」




ここに入れたらと考えて、さらに自身が質量を増した。




「やだ!言わない、で…!」



るいは恥ずかしさの余り、顔を両手で覆ってしまった。





「顔、隠すなよ」



俺はるいの手首を握って、引き剥がそうとするが予想以上に抵抗された。



そんなに恥ずかしいか。



「だってぇ…」



「ま、そうしてられんのも今の内だけどな。」




ズブッ



「ああァァァァアっ!!」



るいの愛液で溢れた秘部に、俺は男性器を模られた玩具を一気に入れた。



るいは体を大きく震わせて、俺の肩を掴んだ。



ズチュッ ズチュッ



卑猥な水音が辺りに響く。




「あっ…ン!ハァ…あぁ…っ!!」




指で慣らしていないのに、るいのそこは快感に震えていた。




「あっ!あっ!ンあぁッ!!」




快感がるいを襲って、るいが乱れる。




「そんなに気持ちいいのか。ならもっと気持ち良くしてやるよ。」




俺が不敵に笑い掛けると、るいの顔が一瞬強張った。




「…やっ……何すん………あぁっ!…」




俺がスイッチを入れると、の中で妖しく蠢く玩具。




「あぁぁぁぁあッ!!やっ…だ……めっ……ヒロ……ァアっ!!」



るいの体がビクビクと震える。



「るい、もうイきそう?」



るいはコクコクと頷く。



「でもダーメ。まだイくなよ?」




俺は玩具を少し引き抜き、入口付近を焦らす様に掻き回した。




「あっ……はぁ……ん…っ…!」




緩い刺激に、るいは自ら強い刺激を求める様にゆっくりと腰を動かし始めた。




「るい…腰動いてるぞ?ほんと、おまえやらしいな」




「違うよ…っ…!」



るいが必死な顔で否定した。




「そんな厭らしいるいには…」



カチッ




玩具のもう一つのスイッチを入れた。





ヴヴヴヴヴヴヴヴッ




「きゃあッ!!」




スイッチを入れたと同時に玩具を奥まで挿入した。




るいは悲鳴にもら近い声を挙げる。




玩具の振動が、るいの突起を刺激していた。




そのわかりやすい反応に笑いがこみ上げた。




「やぁっ…ヒロォ……止め…て!だめ…出ちゃ…ぅ…!!」




「出していいよ?」




俺の中の悪魔が、高笑いをした。




「や…ァ…!だ…め…っ………ん…ああぁぁぁぁああっ!!?」



ぷしゃっ




「あーあ…出ちゃった」




玩具をいじっていた俺の手は、#るい#のものでビショビショに濡れていた。




「ぅっ……ヒック……」




るいは羞恥心から涙を流していた。




「泣くなよ。俺はるいがこんなに乱れてくれて、嬉しいんだぜ?」




るいの瞳からポロポロ零れる涙を、口付けで優しく拭ってやる。




「ふっ……ふぇ…っ」




しかし、るいは一向に泣き止まない。




普段は涙なんてほとんど見せないだけに、流石にちょっと焦る俺。




るいでなければ、面倒くさくて、放置するが、そういうわけにもいかない。




「で、でもさ、るいも気持ち良かっただろ?」




少し考えてから、コクリと、小さく頷くるい。




それを見て、少し安心した。




「じゃぁさ…今度は俺の事も気持ち良くしてよ。」




すると、もう一度、るいは小さく頷いた。
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