短編夢小説
□見せたくない
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僕の彼女は、はっきり言って可愛い。断言出来る。
それなのに、制服のスカート丈は膝下丈だ。勿体無い。
僕が着る戦闘服は制服と似た形をしている。
当然、彼女…ナルの戦闘服も制服に似た形だ。
ただ、一つ違う点がある。
それは……。
「やだぁ……、恥ずかしい…」
「大丈夫だよ、ナル!!私のスカートもこれ位!!」
「鏡華の方が長い気がする……」
そう、スカート丈だ。
いつものは膝下20センチはありそうな位の長さだが、今は膝上20センチ以上だ。
そして、靴下はオーバーニーと言う長い太腿の真ん中辺りまでの物だ。
言わずもがな、絶対領域を拝む事が出来る。良い太腿だ。自然と頭の中でナルが知ったら大激怒しそうないやらしい妄想が展開される。これでも健全な男子なんだ、許してくれ。
「ねぇ!徹ナル、可愛いよね!?」
「え…」
脳内妄想がかなり危ない所迄行ってしまっている間に話が進んでいた。
「……ほらぁ!徹だって短すぎだって思ってるよ!!」
「えー…、そんな事無いと思うけどなぁ…」
「いや、可愛いよ?」
「えっ!?」
「いつもは見えない所まで見えるし」
あ、つい心の声が。
ナルは、一瞬僕の言葉の意味を考えたようだった。
「!!!〜〜〜っ、変態徹!!!」
「ナル、この年の男の子なら皆そうじゃないかな…」
「うわーん、もうやだー!」
「可愛いから!大丈夫だよ」
………鏡磨やレミーが見たらどうなるんだろうか。
いや、見せたくないな。
僕は、そんな事を思いながら彼女の頭をくしゃくしゃと撫でた。
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2015/06/13 fin,