短編夢小説
□どうして?
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「せーんぱいっ」
私は、愛し愛しの烏丸先輩に沢山を愛を捧げるの。
「……宜野座。」
そんなに怖い顔をしないで下さいよ。せっかくの整った綺麗な顔が勿体無いですよ?
あぁ、分かりました!照れ隠しなんですね!
もう、ホントにカッコいいなぁ。
「分かってますよ、先輩。」
でも、当たり前じゃないですか?
好きな人を独占したいって思うのは、何もおかしな事じゃないですよね?
「先輩、私、先輩が大好きです。」
「………っ。」
「先輩も、大好きですよね?私の事。」
「俺、は………。」
「ふふっ、気付いて無いだけですよ。」
………直ぐに、教えてあげます。
「うっ、あっ、やめっ、ろ……、宜野座…!あくっ…、うくぁっ…!赦、して、くれっ…!」
「赦して、なんてどうしてですか?」
私の貴方への愛、どれくらいか分かったでしょう?
あぁ、どうして?
大好きで大好きで堪らない貴方を独り占めしているのに、
……涙が止まらないのは、何故?
「先輩、」
愛してます。ずっと。
私は先輩にそう囁き、先輩のしなやかな首に手を掛けた。
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2015/06/06 fin,