ソノタ

□流星隊ネクロニカ
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俺が覚えているのは血溜まりの中倒れている三人の体。
その体はもう生命としての活動機能を止めていた。
ついさっきまで、俺と○☆\と○していた輝いている命は、笑顔を振りまいていた命は、案外あっけなく散った。
何も覚えてないけど、それはきっと、その時に起こった戦争のせいだ。
それから、俺たちの街は、どうなったんだろうな?
核では壊されていないはず。そう、頭の中に入っている。そうだろう?
お前たちの街も壊されてないのか、じゃあ同じ町かもしれんな。
けど、一つ覚えているのが、誰かと何処かで手を繋いで、そうして2人揃って笑顔で言った記憶。
「このまま、二人で誰もいない世界で死ねたらいいのに。」
俺のカケラはそれしかない。
最後に粉々になった人生だった。

ぼくはずっと、「みず」にいました。
あったかくてつめたくて、ここちよくてきびしくて、そんな「みず」の「なか」に。
けど、それをぬぐうみたいにあるのは、「せんそう」のきおくです。
わからないままにげて、すがって、すがったあいてはしんでいました。「じゅう」であたまをばしんといっぱつ。ひどくかなしかったです。
それと、ぼくもだれかとてをつなぎました。ふたりでがけからおちました。けんじゅうはうみにすてました。
「ぜつぼう」のじんせい、でした。

俺は、何か秘密があったっす。
なんでこんな口調か?分かんないっす、生きてた時からの癖っすかね?
そう、誰かに、一生懸命隠してたんすよ、けど、多分それをバラす前に死んじゃったっす。今もどこかでばれてるかもって、ビクビクっす。もう何かも覚えてないんすけどね。
あーそう、それから遊園地っす!何人かで行ったんすよ、なんで行ったかは覚えてないんすけどね、楽しかったなぁ。充足感?は覚えてるっす。
あ、あと何かスポーツをやってたっす!あれも楽しかったっす、体を動かす喜びは、格別っすね、やっぱり。
けど俺は、こんなに皆よりさらに人間から離れた体じゃあ、疲れない体じゃ、今やったって楽しいかな、とは思うんすよ。
俺はおしまい!俺も、覚えてはないけどきっと最後は絶望してたっす、そんな感じがするっす!

.....俺は、布団の記憶。
うるさいなあ、笑わないでよ。
あったかくって、モフモフで、気持ち良かった。こんな世界でも、布団だけは不変のものだよ、きっと。あんな素晴らしいものは人が壊しても神様は許さないよ、死人しかいなくたって。
......あ、後嫌な記憶と良い記憶が一個ずつ。
一個はね、まだ誰かに感謝を伝えれてないんだ、その前に死んじゃったから。だから思い出したら伝えたい。協力してよ。
それと、いきたまま、何かに埋められた記憶。
一瞬だったよ。
凄いの、自然の力でみるみるうちに押し潰されて、血が溢れるの、意識が薄れて死ぬ瞬間にね、誰かが掘り出してくれた記憶があるんだ、だれかなんて分かんないしさ、何もわかんないんだけど。
そう、本当にもう、理不尽な人生だった......。鬱だ、消えたい。

拙者は....あ、笑ったでござるな、これも癖でござるよー。
拙者は......雪、を覚えてるでござる。
何だか何かの格好をしていて、仕事?かなにかをしていたんでござる。それでふと見上げた時に、空に舞う雪。
綺麗すぎて、ちょっとだけ見惚れていたんでござる。
それと、青い空、でござるな!
何かをしていた時に、青い空が見えて、素敵だなと、思ったんでござる。
けどその後すぐに、銃声が聞こえて、そこから意識はないでござる。
おそらく、それが当たってほぼほぼ即死だったのでござろう。
けど、死んだ記憶はないからか、どことなく、平和だったんだろうなー、という認識でござる。


後日支部にも上げます。
こちらです。

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