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□一緒に帰ろう
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途中で花屋に寄る。
これも俺たちの間では恒例行事。
ユリの花を1輪。
毎日毎日同じ花。

「毎日ありがとうな。佐久間」

外で待っていた源田がぽつりと呟く。
お前が喜んでくれるならいくらでも買ってやるよ、源田。
そう言うと、源田は泣きそうな顔で笑った。
あぁ、この笑顔とももう少しでお別れか。
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