singer
□それは誰に言うまでもなく
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前日、勇気を出してluzくんをデートに誘ったところ、なんと、
「良いけど」
やった!と浮かれていたら、寝坊してしまった。
急いで支度をして集合場所に走っていったが、彼は既に着いていた。
「…遅いんだけど。僕を待たせるなんて良い度胸だね。」
「うぁぁ、ご、御免なさい!」
「はぁ…もう良いよ。」
びくっ
(あ、どうしよう、怒らせちゃった、せっかくのデートなのに)
そうなんです。今日は初めてのデートなんです。
「…なにぐずぐずしてんの?早く行くよ」
呆れながらもそう促してくれるluzくん
「う、うん!」
(良かったぁ、帰っちゃうかと思った。)
今日はショッピングセンターを巡ろうと思ってます。
それにしても、
(luzくん足長いから、着いていくの地味に大変…)
そう困っていたら、急にluzくんが立ち止まった。
ドンっ
「ふわっ、〜ったぁ」
軽い衝撃だったが、地味に痛い。
「遅い。」
「あっ、ごめん」
やってしまった。しかし、そう言いつつluzくんは少しゆっくり歩いてくれた。
(あぁもう、急に優しくしないでよ…////)