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□雪のようだ
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12月25日。 クリスマス当日

「けけさん、MerryX'mas!」
「あはは、MerryX'mas ゆりんくん」
けけさんは優しく笑ってぎゅってしてくれた。
僕も嬉しくて抱き締める手に力を込める。
「えへへ、けけさん好きぃ」
「っ! あ、 あんまり急に可愛いこと言わないでよ…」

けけさんの言う意味が分からず思わずキョトンとしてしまう。
「うん、とりあえず中入ろっか。」

今日はけけさんのお家でゆっくり過ごそうと言われて嬉しくて、ケーキを作ってきたりして。浮かれてるなぁ、なんて。
「けけさん、チョコレートで良かった?」
「わ、ホントに作ってくれたの?」
「うん。…嫌、だった?」

(っ、そんな目で見ないで!)

「そんなことないよ。嬉しい。」
にっこり笑うけけさんに少しドキドキしてしまった。

「は、はやく食べよ!ケーキのびちゃう!」
「あはは!ケーキはのびないよ。なに焦ってんの?(笑)」
「うっ////」

ソファに座りグラスにシャンパンを注ぎ、準備は完璧。

「じゃあ、改めまして、かんぱーい」
「乾杯、なんかテンション高いね?(笑)」

(…よし。)

僕は意を決してけけさんの隣に座り、フォークでケーキを少し取り、けけさんに差し出す。
「けけさん、あ、あーん////」
「…」
「?けけさん、どうしたの?」
「あ うん、有り難う」

ぱくっ

「お 美味しい?」
「うん、凄い、お店のより美味しい。」
「そ、そんなわけないじゃん。でも、有り難う」

二人共顔を見合わせて笑いあう。

「ゆりんくん、」
「なぁに、けけさ んむっ!」

チュッ 軽くキスをされる。そして段々深くなる。
「あっ、んん、ふあっ」
「ゆりんくん可愛い」
「ッ、〜〜!////」
(頭がボーってする、けけさん、)

ドンとけけさんの胸を軽く叩き顔を離す。

「はぁっ、は、けけさん、恥ずかしい。」
「ゆりんくんすっごい可愛い。」
ギュッてされる。

「ゆりんくん、愛してる」
「ぼ、僕もけけさんのこと愛してる。」
お互い見つめ合っていると、急にけけさんが窓の外を指差し
「ゆりんくん、雪だよ」
「えっ、あっホントだ。」
「ホワイトクリスマスだね。」

雪なんて久し振りで思わず見とれていたら
「ゆりんくん、どうしたの?」
「…けけさん、来年も一緒にクリスマス過ごそうね。」
「うん、来年も、再来年も、ずっと一緒だよ」

それから誓いのキスみたいに優しく
口付けられた。淡く、儚いそれはまるで、雪のようだ。


クリスマスシリーズ第2弾。いかがでしたか?ゆりんくん可愛い。けけさんの前だと真っ赤になっちゃうゆりんくん。
 

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