singer
□君に伝えたい事があるの
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*学パロ なついぶが高校生 年齢操作有り
僕には好きな人がいる。彼と出会ったのは一年前、入学式眼鏡を忘れてしまいクラス表が見えなくて半泣きになっていたら声を掛けてきたのだ。
最初は目が見えなくてボンヤリしていて誰だ?と思ったが向日葵のように鮮やかな金髪であぁ、女子がカッコいいって騒いでた人か、と思い出した。
「どうしたの?見えない?君のクラス、俺と一緒だから一緒に行かない?」
「ぅえっ?!あ、有り難う…」
自分はどちらかというと人見知りな方で、初対面なのにまるで友達の様に話し掛けてくる彼に驚いてしまった。
キョドっていた自分に気付いたのか、彼は
「ははっ、そんなに警戒しないでよ。俺は夏代孝明。宜しくね?」
「あ、い、いぶ、です。ヨロシク。」
世の中こんなにかっこよくて優しい人が居るのかと感動してしまった。
それからなつしろとはよく行動を共にした。
話してみると彼はバンドをやっているみたいで意気投合して更に仲良くなっていった。
彼はやはり人気者で、常にクラスの中心的な存在。なぜ自分にばかり構うのだろうか?と常々疑問で、でもそれは凄く嬉しくて。
しかし、素直になれない自分は、彼を傷つけてしまった。あんなに優しい彼を怒らせてしまった。
好きだ、そう気付いた時はもう遅くて、彼は僕を避けるようになってしまった。
原因は間違いなく自分。
なつしろが好きだと気付いてから、男どうしだ、彼に嫌われたくないとなつしろを避けるようになってしまった。
なつしろはそんな僕を疑問に思ったのか、案の定僕を問い詰めた。