少女A(OP)

□WJ 31号少女A
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「ここから先は行かせない。俺達兄妹が相手だ」


「おう、ルフィの邪魔はさせねぇぜ」


「え、ちょっと待って!私は全然戦う気はないんだけど!?プリーズストップ!大将なんかと戦いたくねぇよ!私を巻き込むなぁぁぁぁーー!!!」



キャプテンに連れられドレスローザにやって来たらどうしてこうなったのか兄妹全員そろう羽目になった。死んだと思っていたサボに会えたのは結構嬉しいが生存確認もできたことだしそろそろ解放してほしい。子供のころからこいつらといたからわかる。奴らは全員トラブルメーカーであると。

そして案の定ルフィがドフラミンゴに楯突いてドレスローザがバトルロワイヤルみたいな世界になったと思ったら今度はサボとエースに連れられ海軍大将の前に立たされる状況に追いやられた。どうしてこうなったし。私はつつましく生きてたのになんで命の瀬戸際に立たされる羽目になるのだろう。目の前にいるの大将だぞ?海軍大将!エース、お前この間大将に殺されそうになってたじゃん!めっちゃ強い奴なんだぞ?早く逃げようよ!無理なら私は逃がしてくれ。




「なるほど。頂上戦争でやらかしなすった麦わらのルフィ、火拳のエース、空風のナマエだけでなくあんたら4人は義兄弟というわけなんすな」


「ああそうだ。俺達には切っても切れない“絆”がある」


「何処にいようとも俺達はルフィの助けには必ず駆けつけるぜ。覚えときやがれ」


「え、俺達ってひょっとして私も入ってる?やめろバカ!私をいれるんじゃねぇ!私は行かないぞ?だってルフィとか何もしなくても死ななさそうじゃん!絶対に助けに行った私の方が巻き込まれて死ぬって!というわけで私を数にいれるとか恐ろしいことしないでください。というかもう逃げていい?あとはお兄様たちに任せるから逃げさせてくださいよ!大将とかもう本当無理無理無理ッ!」




勝手に大将に向かってドヤ顔でそう宣言する兄貴達の言葉を全力で否定する。やめてホントやめて。これ以上海軍に目をつけられたくないんだって!私は平穏に生きたいんだって!手遅れかもしれないけど!なんか空風のナマエとか二つ名ついちゃってるけど!誰がつけたんだよコレ。勝手に私の知名度上げないで欲しい。



「なんだよナマエ。お前はルフィのとこ行きたいのか?心配するなあいつは強い。ドフラミンゴとかいう野郎だって1人でぶっ飛ばしてくるからわざわざルフィのとこ行かなくても大丈夫だって」


「何故そうなったし。いや違うよ?ルフィのところとか行くつもりないよ?私はこの戦争終わるまでこっそり何処かで身を潜めたいだけですよ?深読みしないで」


「違うってエース。ナマエはルフィじゃなくてあの隈の奴のところ行きたいんだろ?あいつも中々の奴だがまだナマエにそういうのは早い思うぞ?それにもしナマエが欲しいなら俺達を倒してからにしてもらわないと許可できないしな」


「おい何の話だよ。キャプテンのところにも行くつもりなんてないぞ?あるとしてもこんなところよくも連れてきやがったな!ってぶん殴りに行くくらいしか理由はないよ。なんでそう思ったかはしらないけど完全に誤解だからその娘を嫁にやる父親みたいな言動やめてくれ」



俺はわかってるといった顔で頷くサボを殴りたい衝動に駈られるが取り敢えず拳は握りしめるだけにとどめておく。現在敵軍を前に交戦している状況です。ここは兄貴を殴っている場合ではない。仮面被ったバスティーユ中将とやらがでかい刀もって突っ込んできたがサボが軽くいなしている。サボつええー!エースも周りの海兵蹴散らしてるしこいつら強すぎたろ。流石がルフィの兄貴達。規格外なのを改めて認識したわ。てか私本当にいらなくね?マジいらないだろ?というわけでお元気でお兄様。さて、逃げるか



「弱りましたねぇ」


「ん?」


「お?」


「ぎゃあああっ!!」




逃げようとした瞬間聞こえた藤虎大将の呟きに反応し空を見上げるととてつもなく大きな隕石がこちらに向かって落ちてきていた。あ、ありえねえ!隕石だと!?もう常人はいないんじゃね?と思われるワンピースの世界だがこれは規格外すぎだろ!ちなみに大将の『弱りましたねぇ』は鳥籠に引っ掛かって隕石が小さくなってしまうことをさしているらしい。全然弱ってないよ!十分大きいわ!



「うわあああッ!ヤバい!死ぬ死ぬマジ死ぬって!隕石とか卑怯だろ!地球外鉱物を使わないで下さい!」


「落ち着けってナマエ。お前ふうふうの実食べた風人間なんだろ?覇気で武装されてない物理攻撃なんて効かねぇじゃん。あんな隕石痛くも痒くもないぞ?」


「私は正常な感覚しか持ち合わせてないから当たらないとわかってても怖いんだよ!ああ、よかった。死なないでホントよかった」



エースの言う通り私はロギアの能力者なのでいくら隕石といえど当たらないのだがそれでも怖いものは怖い。だって目の前いっぱいに岩が迫ってくるんだぜ?どこのインディージョーンズだよ。そんなホラーアクション求めてないよ。

ちなみにサボは仮面被った中将を盾にして防いでいた。真面目な顔してやることエグいな。だがこれで敵の将校が1人減ったなよくやった!



「これ以上の質問はヤボな様だ、」


「どうせ興味はねぇだろ?」


「その肴に合う酒もねぇもんで」


「御託はいいからかかってきやがれ!」



そうこうしている間に戦いが始まった。サボは大将とエースはほかの海兵達と戦闘を始めた。

…やばいぞこれ。完全に逃げ遅れたわ。しかも残りの海兵が私の周りを囲んでる。本格的にやばいです。



「空風のナマエだ!捕えろ!」


「奴はロギアだ!注意しろ!」



そう叫ぶとともに海兵がとびかかってくる。どうやら強制出場が決まった模様。あー!もー!なんでこうなったのだろうと泣きながら私も風を振るう。どうやらもう逃げられないみたいなので一刻も早く戦いが終わることを祈ろう。ルフィー!早くその桃鳥ぶっ飛ばしてくれ!


ーendー

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