少女A(その他)

□少女Aと魔法の世界
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少女A in ハリポタ(少女Aはハッフルパフ生。ネタの設定とは別物です)


ハリポタ界に来て7年目、ふうふうの実の能力が生かせない魔法の世界にトリップしたときは人生オワタと本気で思ったけれども気配を極力消し影の薄い子として生きて来たからかなんとかここまで生存できている。あと1年でやっとこの死亡フラグだらけの学校から卒業できますね!この1年が最も大変なのだけれど!

現在魔法界の情勢としては名前を言ってはいけない例のあの人に屈服している状態でホグワーツも闇陣営の手のうちにある。ホグワーツのなかでは危険な闇の魔術が飛び交い死亡フラグがあっちこっちに乱立しているのだ。

3年生の時にネズミとして生きていたピーター・ペテグリューを捕まえてやった!これで例のあの人の復活を阻止できたぜ!第3部完!とか浮かれていたのに結局例のあの人はハリーの血を使わずに自力で蘇ってしまった。どうやってもラスボスの復活は妨げられないということでしょうか。まあセドリック先輩が死ななかっただけ原作よりはマシかな。でも原作と違ってハリーの血が例のあの人の中に入ってないんだよな。あれ?これって余計なことをしちゃった?ハリーまじごめん、君の攻略難易度が上がったかもしれん。

この世界の展開は原作と大きく違っている。セドリック先輩は生きているしシリウスだって生きている。魔法省に行こうとするハリーを必死で引き留め、(言葉では全く説得できなかったので物理的に抑え込んだ。実戦経験なら私だって負けてないぜ、はは(涙))スネイプ先生を呼んで騎士団に連絡とってもらってハリーの見た夢が例のあの人の罠であることを証明した。だからハリーたちは魔法省には行かなかった。そのことで英雄気取りはこれだからとねちねちスネイプ先生にイビられることになったハリーは可哀想だったがシリウスが死ぬよりは遥かにマシだろう。呼んだメンツがよりによってスネイプ先生でごめんハリー。でも他に騎士団のメンバーいなかったんです。

その後ハリーが罠に気付いて魔法省に来ないと悟った例のあの人は自分自身の手で予言を取りに行き復活したことが魔法界に知れ渡ることとなった。予言は例のあの人の手に渡ってしまったが内容自体はもうダンブルドア先生が知っているのだし人命には代えられないのだ。しかし、ここでも大きく原作は変わってしまった。

正直原作を変えてしまったことがいいのかわからない。だけれども死ぬとわかっていると助けたくなるのが人情というもの、ハリー・ポッターの世界は人が死にすぎるんだよ。ひとつでも多くの死亡フラグを折ってやりたい。その代わりその皺寄せがハリーにいくのだろうな。がんばってくれ主人公。

けれどもそうして頑張ってきた6年目、私は最も大切な登場人物のひとりアルバス・ダンブルドアの死という未来を変えることができなかった。いや、やれることはやったよ?ダンブルドア先生に例のあの人が戻ってきて大変な情勢になりましたね。ダンブルドア先生も気を付けてくださいよ?特に呪いの指輪とか呪いの指輪とか呪いの指輪とかは絶対にはめないでくださいよ?ご自愛ください。っていったのになんで新学期になったら手が黒ずんでいるんですかばかァ!よりによってダンブルドアの死亡フラグが折れなかっただと?もう魔法界はダメかもしれない。逃亡の準備をしようか。

6年生の最後、ダンブルドア先生はスネイプ先生に自分を殺させて死んでいった。なんだかんだいって死なないような気がしていたダンブルドア先生の死に私はへこんだ。原作知ってたって展開わかってたって変わらないものは変わらないものらしい。甦り石にはそんなに抗えない誘惑があったのだろうか。ダンブルドア先生がいない原作通りの7年目、この年は戦いの年だ。

今頃ハリーたちは例のあの人を倒すために各地に隠された分霊箱を集めていることだろう。そしてそれが全て集まった時ホグワーツを舞台にして戦争が始まる。多くの人が死んでしまうのだ。

本音を言えばものっすごく逃げ出したい。この学年の最後に起こる戦争も理由のひとつなのだけれども今学校は例のあの人に支配されていてマグル生まれの子どもたちに対するあたりがめちゃくちゃ厳しい。なんの理由もなくそのあたりを歩いていただけで許されざる呪文が飛ばされてくるのだ。そんな地雷地帯を歩くような最悪な生活は嫌なのだが私は中々この学校を離れられないでいる。

別に逃げ場がないからここに留まっているわけではない。ふうふうの実の能力を持っている私が本気で逃げれば誰にだって捕まえることはできないだろう。空を飛べて半透明になれて気配を消せる私を見つけるのは至難の技だ。この能力のおかげで殺伐とした校内でも逃げ延びることができている。ここ来た当初は魔法バリバリ効くしふうふうの実なんて全く役に立たないじゃないか!とか思ってたけれど全くそんなことはありませんでした。この世界でも随分お世話になったね。私ふうふうの実食べといて本当によかったよ。

自分が生き残るために逃げることならいつだってできる。でもそれをしないのはやはり多くの人が死んでしまうことを知っているからだ。この戦いは本当に本当に大切な人たちがたくさん死んでしまう。フレッドにルーピン先生にトンクス、そしてセブルス・スネイプ先生。

ぶっちゃけると私はスネイプ先生が嫌いである。いやもうだってあそこまですれば逆に清々しいレベルでスリザリン贔屓だし陰気だし嫌味っぽいし好きになる要素など何もない。向こうもドラコ曰くなったら退学するとまで言われたハッフルパフの生徒である私のことは嫌っていたっぽいし馬がまったくあわなかった。だけれどもハリーのママンが好きで健気に一途に思い続けて嫌いな奴の息子だとわかっていてもハリーを助けるために命をかけて任務に臨んでいるところを見ていると死んで欲しくないと思う。スネイプ先生本当に不憫すぎるよ。恋心は報われないしダンブルドア先生を殺す役目を負ったことから世界中から嫌われちゃったしなんでこんなそんな役回りなんだろう。そして最後はナギニに噛まれて死んじゃうのでしょ?ホントあんまりだ。

ハリポタ読んだ人間のほとんどの人が陥る心境としてスネイプ先生ムカつくな→犯人じゃなかったのか。あれ?いい人だったの?→やっぱりスネイプ先生ムカつく→そ、そんな(号泣)というものだろう。私もそう思った。最初はハリーをイジメるなこの陰険ネクラ蝙蝠野郎と嫌いな登場人物だったが最後のlook at meには本当に泣かされた。このまま何もしなければスネイプ先生はきっとあの通りに死んでしまう。

だけれどもスネイプ先生を助けるということは名前を言ってはいけない例のあの人に立ち向かわなければいけないということだ。あの何様俺様帝王様と戦わないといけないということだ。なんという無理げー。ラスボスである例のあの人はそれだけでも強いのにニワトコの杖まで装備しているのだぞ?ニワトコの杖は本当のご主人様であるハリーのことは攻撃しないけど私のことはバッチリ攻撃できます。ふうふうの実は物理攻撃は無力化してくれるけど魔法攻撃は普通にその効果を受けてしまう。当たれば即死のアバダ・ケダブラの呪文を息をするように使ってくる例のあの人相手にとてもじゃないけど生き残れる気がしません。

スネイプ先生は助けたい、だけれども死にたくはない。その間を行ったり来たりしてモダモダ考えているから私は中途半端な気持ちでホグワーツに留まってしまっている。

逃げるならとっとと逃げて戦うならばネビルのレジスタンスに誘われているのだから参加すればいい。5年生のころ魔法省行くの止めたことからなんとなく仲間だと思われているっぽいんだよな。別にネビルたちのことは嫌いじゃないんだけど表だって戦えるほどの覚悟はないよ。だって私は純然たるマグルなんだぞ?捕まれば間違いなくアバダの実験台にされます。クラップとゴルグのおもちゃにはなりたくないです。



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