short(OP)
□君にフォーリンラブ!
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我輩はナマエ、クロコダイルの恋人である。某猫のような語りで始めてみたがこれ痛いな。我輩はとか何キャラだよ。スネイプ教授か!
冒頭の通り私は七武海の自称ただのカジノのオーナーの恋人である。自分でも何でそんなお偉いさんの恋人やってるのか不思議である。海賊の恋人といえばゴージャスな金髪巨乳美女のイメージなのだがなんで私みたいなAカップを恋人にしたんだろ?わからんロリコンなのか?
出会いは単純町をぶらぶらしてた時のこと。
いかにもチンピラって風情の海賊に絡まれてであんまりにもしつこいからうっせえ粗チンの分際で絡んでくるんじゃねえと股間蹴りあげたら相手に逆上されて殴りかかってきたとこをクロコダイルに助けられたのさ。今思うと私の方がチンピラっぽいな。育ちを誤解されそうだ。
で、そんなこんなでクロコダイルに助けられたのでその場でお礼いって帰ろうとしたら付き合えって腕引かれて気付いたら船に乗せられ誘拐されてた。あれ、もっとタチの悪いのに捕まったっぽいぞ?
困ります。お家に帰してくれって言ったら付き合えと言っただろと言われた。あれ告白だったの?無理だろ。あんなの気付けんわ!あと返事してません。
取り敢えず海軍プリーズ!と叫んだら俺は七武海だといわれた。マジで?確かに七武海のクロコダイル様そっくりですね。一応政府側の人間なんだろ?犯罪やめれ!
連れてかれた何か金ぴかのワニの乗った趣味の悪いピラミッドのような建物の中で嫌だ帰りたいって駄々こねたら諦めろってなんか紙突きつけられた。見るとまさかの両親の手紙。読むと諦めろとのこと。
え、私親に捨てられたの?ぴぎゃー!確かにできの悪い娘だけどさんざん彼氏作れ孫みせろとは言われてたけどお母さんそれでいいの!?娘が七武海に連れてかれたのにそれでいいの!?いいのかもあの両親。むしろ玉の輿キャッホーとか思ってるも。若干お母さんの方はミーハー入ってるし結構喜んでる気がする。メソメソ
そういうことでクロコダイルの恋人として連れて来られ最初はびくびくしてたのだが案外クロコダイル優しいし(例 お腹すいたーと言えば豪華な食事食べさせてくれてお菓子食べたいといったらケーキを買ってきてくれる。あれ?これって餌付け?)
クロコダイルの隣に座ると頭撫でてくれたりする。あの大きな手で撫でられるのはたまらん。
なんで私を好きになったかはわからんが愛されてるのはわかるしクロコダイルってイケメンで高収入で背が高いからほだされて私も好きになってしまったのだ。ふふふ、今ではラブラブカップルである。夜のベッドも同じだぜ。げへへ
な・の・に!
「サー、この書類なのだけど」
「ああ。それはだな、」
クロコダイルが美人秘書を雇いやがった。浮気か!やっぱり私の微乳では満足してなかったんだな!巨乳の姉ちゃんにパフパフしてもらいたかったんだな!けしからん!私もパフパフしたい!なんか思考がおかしくなってきた。
クロコダイルに問い詰めてみてもただの秘書だ、気にするなと言われたが無理。気にするわ!
だって私がクロコダイルの立場なら絶対美人秘書を取るもん!クロコダイルなんて選ばないもん!これは口に出さないでおこう。夜のお仕置きが怖い
さて、そんなこと言われても黙ってられないのでご本人に突撃することにする。ニコ・ロビンに近づくなとクロコダイルに言われてたが知ったことか!そう言われるとますます怪しいわ!
クロコダイルは国王と何やら話し合うことがあるといって出ていったので今こそチャンス!と思ってニコ・ロビンがいるだろ執務室に直撃する。どうでもいいけど国王と直接話し合いするとかうちのクロコダイル凄いよね。権力半端ないな。
で、早速突撃。バンッと勢いよく扉を開けると仕事をしていたニコ・ロビンが驚いた顔でこちらを向いた。ちくしょう美人だ。でも負けないからなこの泥棒猫!クロコダイルは私のだからな!
「あらナマエさん。どうしたの?何か用かしら。」
「単刀直入に聞きますとうちのクロコダイルとどういう関係です?答えて下さい」
うちのを強調していう私はマジで性格悪い。嫁をいびる姑のようだ。性格悪くてもいいけどね!クロコダイルが可愛いい言ってくれたらそれでいいからね!だから貴様にはやらん。
鼻息荒くいう私にニコ・ロビンはクスリと笑うと穏やかな声で言った。
「私とサーはただのビジネスパートナーだわ。それだけよ。」
「ホントか。絶対だな。いくらクロコダイル格好よくても好きになっちゃだめだからな!昼ドラみたいな展開は拒否するからな!」
「そんな関係にはならないと約束するわ。それより良かったら私とお茶しない?貴女のことはずっとサーから聞いてて会いたかったのだけどサーが中々許してくれなくて。貴女とお友だちになりたいの。」
そういってニコ・ロビンはとんとんと自分の座ってるソファーの横の部分を指さした。
これは罠か?そこ座ると槍とか飛び出してくるのか?私は騙されんぞ!そんな単純な罠に引っ掛けはせん!
だがしかし美人にお茶に誘われてしまったのは素直に嬉しい。だって巨乳美女だぜ?もうこれは受けるしかないね!あとでクロコダイルに自慢しよう。私Iカップのお姉さんにお茶に誘われたんだよ。羨ましいだろ。うふふ
というわけであっさり私はロビンの隣に腰かける。槍はどうしたって?そんな非現実的なことが起こるわけないじゃん。バカだなぁ
そしていざ喋ってみるとロビンはめちゃめちゃいい人だった。私が喋るクロコダイル自慢を嫌な顔一つせず聞いてくれるし美人だし頭いいし女として尊敬します。今日から私達は親友だ。変わり身早いって?昨日の敵は今日の友ってマサラタウンのサトシもいってただろ?問題ない。
ニタニタしながらロビンとお茶を飲んでいたのだが
…なんかロビンが近い。腰当たってるんですけど
「あの、なんか近くないですかロビンさん。」
「あらそんなことないわ。ナマエさんのこと知るにはこれくらいの距離は必要よ」
そういってすっと頬に手を添えられる。ヤバい。何がヤバいかわからんがとにかくヤバい。空気がヤバい
頬を撫でる手の動きがなんかおかしい。これこのままだと喰われるんじゃないか。百合の花園とか行っちゃいそう。クロコダイルに会えない身体にされちゃう。助けてダーリン!
「ふふ、可愛い人」
そういうロビンはもう捕食者にしか見えなかった。蛇に睨まれた蛙ってこんな気持ちなのだろうか。ダメだこれ終わった。ダーリン、清い身体じゃなくても愛してください
私が喰われると身を固くした瞬間ドンッと扉が開きクロコダイルが登場。
その音にはっと意識が覚醒しバッと飛び上がると私は慌ててクロコダイルの後ろに隠れた。こええ、もう少しで喰われるとこだった。クロたんありがと!
「あら残念」
「てめえニコ・ロビン。ナマエには手を出すなと言っただろうが。」
「誤解だわ。手なんか出してないわ。だだ仲良くしてただけよ」
そういってロビンがにっこり笑うがもう信じられない。捕食者の笑みにしか見えないよ。ロビンがこんな奴だったとは知らんかった。危うく新しい扉を開けてしまうとこだったよ。こええ
「もうこいつには近づくな」
「束縛が強い男は嫌われるわよ。ふふふ」
「ちっ、行くぞナマエ」
クロコダイルに腕を引かれ部屋を出るとき思わず振り返るとロビンがにこやかに手を振っていた。
口元が緩やかに動き音を発っさず『またね』と口パクで言ってきたが見なかったことにしよう。ロビン様怖すぎた。
部屋に帰ってクロコダイルにロビンに近づくなと言っただろうがと怒られたがクロコダイルが浮気してないか不安だったとしょんぼりしながら言うと驚きながら許してくれた。その後デロデロに甘やかされた。嫉妬されたのが嬉しかったらしい。なんか愛され過ぎて幸せで死ぬ
ロビンには二度と近づくなと言われたので素直に従っとく。私自身も御免なので約束した。
美人秘書羨ましすとか思っててごめん。Iカップの誘惑にも二度と乗らないよ。クロコダイル一筋です。
まあとは言えホントのこというと巨乳美人に好かれてちょつと嬉しいかったのだがそれは黙秘しとこう。
なんにせよクロコダイルが浮気してなくて安心だ。この人を独占できて本当に嬉しい。
「ダーリン浮気は許さないだっちゃ。」
「お前こそニコ・ロビンと浮気するんじゃねえぞ。」
その言葉は洒落にならんかったので苦笑しておいた。
なんにせよ私はクロコダイルという男に愛されて幸せです。
〜君にフォーリンラブ!〜
(何だかんだでラブラブなのです)
〜end〜