成り代わり（ブック）
□WJ 8号（ロー成り代わり男主）
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「あまりご老人に対して汚い言葉で罵るのはどうかと思うよドフラミンゴ」
目を覚ますとドフラミンゴが縛り上げた老人に向かって何やらニヤニヤ笑いかけていた。どうせいつものように人を貶めるような発言をしているのだろう。
重たい瞼を上げ状況を確認するとどうやら俺は鎖に繋がれ拘束されているらしい。この身体から力が抜ける感じから察するに海桜石の手錠なんだろうなー。まあ俺能力者だし当然か。にしてもこの座らされてるイスってひょっとしてハートの椅子ですか？趣味悪いです
「よう、ロー。起きたのか」
「あんまりにも寝心地悪くて起きちゃった。今どういう状況なの？そのご老人誰なの？」
ハートの椅子に深く腰掛けながらドフラミンゴに話しかける。あー、結構傷深いな死にそー
「フッフッフッ、こいつはこの国の前王だ」
「ああ、リク王か。お前ご老人には優しくしろって言葉を知らないの？イジメ、絶対だめよ？」
「そんなこと言ってる場合かロー。今の自分の姿が見えねえのか？」
そういうとドフラミンゴはのっそのっそと近づいてくる。俺は鎖をジャラジャラ鳴らしながら口をへの字に曲げ頷いた。
「なんか硬い椅子に座らされてるね。気持ちよくないよ、これ木で出来てるの？けつ痛い」
「それはハートの椅子だ。残念だったな、ロー。お前が俺を裏切らなかったらその席に座ることが出来たのによう」
「こんな趣味の悪いイスに一生座るとかどんな羞恥プレイだよ。今お前を裏切って良かったって心の底から思ったよ」
軽口を叩きながらドフラミンゴを見据える。海桜石の手錠に繋がれている以上俺にできることはないだろう。囚われのお姫様ポジションか。王子様は麦わらのルフィですね、わかります。そういえば藤虎はどこいったの？
「フフフ、口の聞き方に気を付けた方がいいぜロー。お前状況わかってんのか？」
「どんな状況なの？」
ドフラミンゴはフフフと笑い始めたが何やら怒ってるようだ。あれ？何で怒ってるの？ひょっとしてハートのイスってガチでドフラミンゴの趣味なの？アイタタタタッ、
いや、まあ、その、悪くないと思うよ（焦っ
「ロー、お前はもう終わりだ。麦わらはコロシアムから人間として出てくることはもうない。鉄人フランキーはうちの幹部に敵うかどうか。
残るコマは海賊狩りのゾロ、狐火の錦えもん、そげキング、ニコロビンの四人。オモチャの家と王宮の玄関以外に工場に続く入り口はない。
奴らは地下へすらたどり着けねえさ」
「お前今週のジャンプ読んでないだろ」
「は？」
リアルドフラミンゴの顔がポカーンになる。なんて間抜けな顔だ。発言はもっと間抜けだけど。
「まず、ルフィがコロシアムから出れないってお前この間の神回見てないのか？最後のページに3つの盃が出てきて2chとTwitterの話題を拐っていったじゃないか。俺も泣いたマジ泣いた。生きてたんだね！あなたの登場を待っていたのよー！奴の登場を待ち望んでいた読者は多かっただろう。マジ盛り上がったな。早く顔出して下さい。フランキーはいや、その、いいとこたくさんあるんだ頑張れって感じでOKです。奴は変態という名の男のロマンなんだ。世界の男の為に生き残るだろう。で、オモチャの家と王宮の玄関以外に工場に続く入り口はないとか(笑)奴らは地下へすらたどり着けないとか(笑)、お前何言ってるのwwwwそんなんだから今頃TwitterとかFacebookにドフラミンゴm9(^Д^)ﾌﾟｷﾞｬｰwwwとか流れてるんだよ。ミンゴ涙目とかドフラミンゴテラワラスwwwとか言われちゃうんだよ。俺もプギャーした記憶あるわww はは、ざまあーwww」
ゲラゲラ笑う俺にドフラミンゴは怪訝な顔をする。今頃奴は日本語でOKとか心の中で思ってることだろう。お前わかってないな。パンクハザードであれだけの失敗したのにまだ懲りてないの？わからないの？
麦わらのルフィはチート仕様なのでどうやっても勝てないんです。
「お前何言ってるだ？」
「ふふふ、残念だけどこれ以上は口が避けても言えないぜ。俺も命は惜しいからな」
「いや、もう十分過ぎてウザいくらい喋ってるが状況わかってんのか？お前は海桜石の鎖に繋がれて捕まってるんだぜ？」
ミンゴにウザいとか言われた俺涙目ww
まあ確かに俺は手も足も出ないな。囚われのお姫様なので。
「俺は他力本願だよ。助けがくるの待ってるの」
「フッフッ、来ねえよ。全員皆殺しで終わりだ」
いや、来るよ。だって主人公だもん。
そんなことを考えながら俺は目を閉じた。今の俺にできることはないだろう。
目を閉じながら暗くなる視界の中で向こうではドフラミンゴ×ロー、ハートのイスで監禁プレイウマーとか、腐女子が発狂して薄い本が大量生産されてるんだろなとぼんやり思った。
〜end〜