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□本気出してがんばってみることにした
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こないだ。


「ルーシィのものになってもいい」

そう言ったら、

「紅茶入れてくれる?」

こう返ってきた。





仕事帰りのルーシィの部屋。
湿度・気温、共に良好。
西日の傾き具合、完璧。
人員…は、生憎ハッピーがいたから二人っきりって訳にはいかなかったけど、それでも部屋の雰囲気的にはベストなコンディションだった。
はずだ。


良しと思ったんだ。
あの流れだったら。
これならいけるんじゃね?って。
気に入りのリボンも「俺になら…」っつって髪に結ってあったのをわざわざ取って巻いてくれたし。

それにそん時の笑った顔が…なんつーか心臓潰れるかってくらいーー


可愛…、
かったから…。


だから俺なりにちょっと勇気出してがんばってみたつもりだったんだ。



けどーー




結果、全然伝わってなかった。


理解は…したんだろう。
だがそれは、俺の想像をはるかに越えていた。
どうやらあいつの解釈は斜め上にいっちまったらしい。


俺は召使いじゃねえし。
断じてそんなつもりで言ったんでもない。
そのまま疲れたからって風呂場に直行しやがって。
ほんとにタマネギ切る羽目になっちまったじゃねぇか。





俺が好きになった奴は鈍感過ぎるくらい鈍感だったんだ。




だから、今日はーー








本気出してがんばってみることにした。









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