めだかボックス〜不公平なる天秤〜

□第一箱 兄・登・場!
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「ここか・・・『箱庭学園』は」

「しっかし、なんでいまさら学校なんかに・・・」

「仕方がないだろう。あの人の命令なのだから。」

黒髪の男が文句を言う二人の人物のほうを見ながらそう言った。

「まぁ、おれは鎖瑪先生の言うことに従うだけだが。」

「まっ、そう言うことだ。」

「・・・行くぞ。」

こうして、5人の『高校生』が箱庭学園に入学することに・・・

その頃、98代目生徒会長の黒神めだかが話をしていた。

「世界は、平凡か?」

「未来は退屈か?」

「現実は適当か?」

「安心しろ」

「それでも生きることは劇的だ!」

「みんなの悩み事を365日引き受けてやる!どんな悩みでも目安箱に入れろ!」

そう言って立ち去ろうとしたらどこからともなく声が聞こえてきた。

「それは、どうかな?愚妹(いもうと)」

「!」

めだかが振り返ると見知った男が立っていた。

「鎖瑪・・・兄・・・様?」

めだかは、震え声で男に聞いた。

「ああ、そうだ。」

「なぜ、ここに?」

「なぜって・・・お前ここの愚理事長(りじちょう)に呼ばれたからさ」

『!!?』

鎖瑪の言葉に全生徒のあいだに激震が走った。

「お前らに一つだけいいことを教えといてやる。」

「世界は、幻想」

「未来は無い」

「現実は虚構に帰る」

「不幸になれ!不幸が全てだ!」

鎖瑪の言葉にみんなは背筋に寒気が走った。

「てめぇらの明日は不幸だと決まりきってる!」































こうして、開けてはならない禁断の箱(パンドラ)が開けられた。
 

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