優真の小説
□プロローグ
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現代ー
といっても我々の生きる現代より、100年後の日本。
そこには、現代より遥かに高度な工業、文明が広がっていた。
そして、資本主義を基本とする日本はさらに資本主義が進み、貧富の差が大きくなっていた。
その結果、日本人口の約2/3が貧困に苦しむようになった。
そのなかでも、日本の中心の東京都は貧富の差が著しく、中心部では富裕層が、さらにその周辺を取り囲むように貧困層が広がっていた。
貧困は人々を狂わせ、世界で最も治安がいいと言われていた日本は
貧困層によるスラム街と
富裕層の治安のいい高度未来的都市とで構成される国となった。
そのスラム街のなかで最も治安の悪い『東京都歌舞伎町』の、世間の呼ぶ『東京都路地裏六丁目』にとある双子の姉弟がいた。
この物語は、この双子の生き様を記したモノであるー