小さな君
□日常
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季節は夏が終わり、木の葉も緑から茶色に変わる時期。
空気が澄んでいて
とても気持ちが良い午後四時頃。
「ふぁああ、よく寝た。」
最近は良くこの時間に起きる。
仕事をやめてぐうたらな生活をおくっているからである。
今日も一日何をしようか悩み、そして色々思い浮かぶ。
掃除しようかな、とか洗濯しちゃおうかな、とか。
でも色々考えた結果、
いつも通り横になりながらワンピースの不死鳥マルコの夢小説を読むことにした。
「今日は何読もうかな〜切甘も良いけど甘甘もいいんだよねぇ。」
暇さえあれば色々な夢小説を読んでしまっているレイは何かいつもと違う、まだ読んだ事のない小説を探していた。
「お!?何々?!子マルコ!?
ええぇぇぇええ!!子マルコの小説なんてあるの!?わああぁあいええぇえい!!。」
自分でも思うが、ちょっと変だと思う。でもそんな事よりも小説が気になる早く読みたくてウズウズしてきた。名前を変換して読み始める。
「えー...。うざ。」
最初の章が読めないのだ。
何故か何度押しても読めない。
少々イラつきながらもしょうがないと感じ、次の章から読み始めた。
そこにはまだマルコが子供で奴隷にされてる時の話だった。マルコが天竜人に買われ、そしてどんなに痛めつけても再生する体を見て面白がってまた傷をつけるのだ。でもマルコは泣いていない、泣いたら余計痛い思いをするのを知っているからだ。
そしてその痛めつけられた日マルコは食事を出してもらえずお腹が空いていた。我慢ができなくなってしまったマルコは自分のポッケから出したパンを頬張った。そのパンは天竜人の目を盗んでとったパンだった。マルコはそれを見つからないように急いで食べる。
だが、見張りが戻ってきてしまい見つかってしまう。
そしてパンを食べていたこと見張りに告げ口させられてしまい、それを聞いた天竜人は
「なんだえ?奴隷が許可も得ていないのに、我のパンを食べたのかえ?ゆるせん!!その無礼な奴隷はお前かえ?。」
「ほら、今正直に言ったら許してやるから正直に言うんだえ?
「..........マルが.....マルがたべちゃったよい....。ごめんなさいよぃ。」
「やはりお前は馬鹿な奴隷だえ!正直に言ったらお前は痛めつけられるだけだえ。おいそこのお前!この奴隷を仕置き室に連れて行くえ。」
「ごめんなさいよぃ!マルほんとにわるかったよぃ!ごめんなさいよぃ!おしおきしつはやぁよぃ!!。」
「はい。かしこまりました。」
「やぁよぃ!!あそこはこわいよぃ、いやよぃ!!」
マルコは天竜人から逃げるために走る。
「早くあいつを捕まえるんだえ。」
見張りはマルコを追い詰める。
逃げ場が無くなったマルコは焦り近くにあった穴に入ろうとして滑り、頭から穴に入った。
「急展開すぎるw 何でマルコは天竜人に捕まっちゃってるの?一章目が読めないから話についていけない。てか天竜人まじうざ!マルコ逃げて!!。」
途中まで読んで嫌な気分になったレイは携帯を顔の上に、持って続きを読もうとした。
すると画面が急に真っ暗になり
「えーまた故障?めんど。」
最近よく携帯の画面が真っ暗になったり急についたりするのだ。
いつも通りの故障かと思っていると急に画面がきいろになる。
「え?なに?!黄色?!」
初めて見る故障に焦っていると、どんどんその黄色が濃くなって行き携帯の画面から出てきて思い切り顔にぶつかった。
(痛っ!!!なんだよもう)
(ごめんなさいよぃ!)