家×三
□おやすみ。
1ページ/1ページ
「家康、もう寝たらどうだ?」
「執務が終わったらねるよ。三成はもう寝てていいぞ。」
ここ最近、家康は執務が沢山あって寝ていない。
私が気をきかせて寝ろといっているのに。
「家康がこないと寝れない。」
「いつも寝ているくせにか?」
「今日は寝れないんだ!!分かれ家康。」
「ごめんな三成。」
「何をいきなり…」
「いや、何もない。」
「…」
「…」
それからかなりの沈黙が続いた。
その沈黙を破ったのは家康だった。
「三成、終わったよ。」
「はやく寝ろ。いい加減倒れるぞ。」
「大丈夫だ。三成がいれば倒れない。」
「…////そ、そんなこといってないではやく寝ろっ!!!!」
「そうだな。おやすみ、三成。」
「……」
そう、今この瞬間が一番幸せなのだ。
家康の腕のなかで、家康の香りに包まれながら寝る。
「三成、お前はもう少し食べた方がいいかもな。」
「何故だ?」
「こんなに細いと、少しの力で折れてしまいそうで、怖いんだ。」
「……家康はそんなことしないだろう?」
「死んでもしない。」
「……家康、もう寝ろ。」
「三成が寝たらな。」
全く、頑固なやつだ。家康もいい加減寝ないと倒れてしまう。
丸1日不眠なのだ。
「家康、私は心配なんだ。早く寝てくれ。」
「儂はそんなやわじゃない。だから大丈夫だ。」
嘘つけ。目の下に隈まで作って…本当は今すぐに寝たいくせに。
「寝ろと言ったら寝ろ!!!!私は心配なんだ!さっきも…?」
"スースー"
…なんだ、ちゃんと寝てるじゃないか、
「家康、おやすみ。怒鳴ってしまって悪かった。」
そのまま深い眠りに落ちた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「三成、おはよう。」
「家康…」
「なんだ?」
「やっぱりいい。なんでもない。」
「そうか…昨日はありがとう。」
「へ?」
「三成がああやっていってくれなかったら、儂は倒れてたかもしれない。」
…やっぱり、そうじゃないか。
「家康…もう無理はするな。私との約束だ。」
「分かった!!」
その後、稽古に没頭する二人が居たとさ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
目指したのは、健康に厳しい三成。
目指したのに全く伝わらない。
皆さんも、夜更かしは許さない…
明日の仕事、学校に支障が出てしまいますよ!