銀×土
□嫌いキライ
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キライ。
出会うと何時もあーだこーだ言ってくるからキライ。
飲み屋であうといつもおごれ。
ふつーに会ってもパフェ。
チャイナや、メガネだけ構って、俺だけ無視。
チャイナや、メガネにはなんだかんだいって毎日笑顔見せてるくせに、俺だけには無表情。
そういう差別的な所がキライ。
「キライ。大っキライ。」
あんなやついなくなれ。
目の前に現れるな。
死んでしまえ。
だけど、あいつに何か残したい。
俺の物だったっていう印。
「キライ。死んでしまえ。」
素直になれよ。
そうなれるならどれだけ楽な事か。
あと、アイツの態度がムカつく。
本当にいなくなれ。
死んでいい。
殺していい。
誰か殺して。
「素直になれないまま。」
誰?
「終わるの？」
誰?
喋っているのは、誰?
「俺自身。」
俺自身、か。
そうか。
自問自答してたのか。
自分の声に気づかないとは、相当重症だな。
キライなのに。
考えてしまう。
なんで?
キライなのに?
あんなにムカつく相手なのに？
「ありえない。」
「独り言はよしてくだせぇ。煩いです。死ね土方。」
「それとこれとは関係ないだろ。」
「ただ、独り言が煩いのは確かです。」
「そうか。」
答え。
ない。
じゃあなんでこんなに考えるのか？
何でだろうな。
答え、探さなきゃ。
「嫉妬、じゃないですか?」
嫉妬?
……そうか。
答えが見えた。
答えは…「」
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嫌い。
アイツなんて大っ嫌い。
アイツなんて切り殺されろ。
八つ裂きになればいい。
「嫌い。死ね。」
嫌いなのに考えてしまう。
嫌いなのに意識してしまう。
意味わかんね。
自分の思考に腹立つ。
「ああああああああっっっっ!!!!!!腹立つっっっ!!!!!!!!!!!!!!!」
本当どうなってるんだよ。
死ね。
自分の思考も。
アイツも。
沖田も。
ゴリラも
…沖田も？ゴリラも？
なんであいつらが?
関係ないのに？
「銀さん。嫉妬ですよ。」
嫉妬?
誰に？
沖田に？
ゴリラに?
なんで嫉妬なんか。
……何となく、わかった。
町で出会うと、いつも一緒だもんな。
だから、嫉妬したのな。
あいつに対しての、死んでしまえは、八つ当たり、と…
じゃあ、なんだ?
あいつに対しての気持ちは?
あああああああ!!!!!
分かったかも！
「まだ…」
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「「好きなんだ。」」