幸×政(サス×コジュ)

□届きそうで届かない
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「さ、真田!?」

目の前で倒れているのは紛れもない自分の恋人

--真田 幸村--

だった。


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「っ……起きろよ。、、起きろよぉぉ…」

いつまでたってもアンタは起きなかった。

前から、ずっとそうだった。

この手はアンタに届かなかった。

この手の中にある伝えたかった気持ちは届かないままだった。

時にはもう少しで届きそうな時もあった。

だけど、もう届くことはなくなったのですね。

もう何も伝えることなど出来ないのですね。

アンタが死んで、アンタがいなくなって、もう何も無くなってしまうのですね。

最後に伝えたかった。

最後に一つだけアンタの耳で聞いてほしかった。

---Thank you幸村…今までありがとう。---

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