幸×政(サス×コジュ)
□殺してもいいよ
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政宗殿は最近何か考えていることが有るようで、
某が話かけても上の空の時が多い。
無視している訳ではないようで、気付くと謝ってくる。
「政宗殿…」
「………」
「政宗殿」
「あ、ごめん。何時から呼んでた?」
「先ほどから…」
「ほんとごめん。今度上の空だったら、俺のこと叩いていいから。」
「それは出来ません。」
「そうか。じゃあ、犯して…いいよ…」
やっぱり何かおかしい。
普段の政宗殿は、こんなこと言わない。
「政宗殿…何か悩みがあるなら、聞きますぞ。」
「………」
また上の空だ。
何も聞いていない。
さっき、政宗殿は上の空だったら犯せっていたな。
では、その通りに。
「政宗殿…鳴いて下されよ。」
「んんっ!?幸…村…まっ」
「上の空なら犯せと言ったのは貴殿であろう?」
「そう…だな。」
「では、存分に遊ばせて頂きます。」
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「あぁっ…そこいやぁ!」
「ここがよろしいのですね。」
政宗殿…今の貴殿の瞳には、何が写っているのだ?
某が、その瞳に写る事は無いのであろうか…
「ゆきぃ…幸村…」
何故貴殿は泣いているのだ?
こちらの方が泣きたいのに。
「はい…なん、で、ござろうか?」
「殺しても…いいよ」
「え…」
いま、政宗殿は、なんといった?
殺してもいいよだと?
何で殺してもいいなんて言う?
「政宗殿…何故、何故殺してもいいよなんて言った…」
「だって、幸村が…俺のこと、殺したいっていう目をしているから…」
某の目が?
そんな目、してるわけ無かろう。
愛しい人を、殺すなんて…
殺す?
いやいや、何を反応しているんだ。
「幸村…殺したいんだろ?」
某は、政宗殿を、殺したいのだろうか…。
「はい…」
某は、何を言っているのだ!
「じゃあ殺してもいいよ…。」
「しかし、政宗殿がいなくなったら、某は…」
「じゃあ、一緒に死ぬか?」
そうだ。
そうなのだ。
一緒に死ねば良いのだ。
「はい。某も一緒に…」
「じゃあ、明日、この部屋で。な?」
「はい。今日は…」
「幸村…大好き。」
「某も、愛しております。」
「幸村…死んでさ、会えなかったら、どうする?」
「某が政宗殿を、探し出します。」
「そうか。じゃあ、待ってる。」
「はい。今日はもう遅いです。寝ましょう。」
「幸村…お休み。」
「おやすみなさい。」
そうして、最後の夜を過ごした。
隣で寝る政宗殿は今までで、一番綺麗だった。
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そして翌日
「佐助、片倉殿…某達がいなくなったらどうするのだ?」
「まぁー、やることやったら、後追いかなぁー」
「政宗様…」
「ああ。あいつらの前には…」
「はい。分かっております。」
「じゃあ、俺らは、逝くよ。」
政宗殿は某に、某は政宗殿に刀を刺した。
それぞれの身体が冷たくなっていく。
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無理やり繋げた感が…