幸×政(サス×コジュ)
□人を愛するには、どうしたらいい?
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俺は、人を愛した事がなかった。
いや、愛するってのを知らなかった。
だけど、こいつを愛したいってやつができた。
どうやったら愛する事ができるのか。
俺は知りたい。
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「小十郎、人を愛するには、どうすればいい?」
「いきなり何を言い出すかと思えば、その様なこと…」
「教えろ!!!」
「政宗様…教えろと言われましても、教えるものではないので、小十郎には、わかりません。」
「なんで…なんでこんな思いしなきゃいけねーんだよ…苦しい…痛い…」
「政宗様…恋したのですね。」
「恋?」
「そうです。恋っていうのは、愛するものができたということ。ですから、政宗様はもう、愛などとっくに知っておったのです。」
「愛を知っていた?」
「はい。普段から、気にしなくても愛することが出来ていた。」
「じゃあ、この胸の痛みは?苦しさは?」
「まだ、告白はされていないでしょう?
思いきって告白してみればどうでしょう」
「じゃ、甲斐までいくぞ!!」
「政宗様…貴方の愛する人と言うのは?」
「真田幸村…あいつしかいねぇ!!!」
あぁ、この小十郎は、一体何処で育て方を間違えたのでしょうか…
よりによって同性を愛してしまうなんて…
はぁ…
「小十郎…?」
「政宗様…真田じゃないといけないのですか?」
「んー。幸村じゃないといや。」
「そ、そうですか…」
あんな奴の何処に引かれたんだ…
イケメンよりも可愛いってイメージの奴なのに
「政宗様…貴方は、猫ですか?タチデスカ?」
「猫。」
!!…即答…!!
「だから、人の愛し方を教えろっていってんだ。」
「な、なるほど…」
教えるもなにも、政宗様は…
「政宗様…さっきも言いましたが、愛するとは、教えることじゃありません。
そして、政宗様は、もう人の愛し方など知っておられるのです。」
「ふーん。そっか。」
何ですかその興味ないです☆
みたいな返事は…!!!!!
「もー、めんどくせ。告白なんてやーめた。」
「…?」
「あいつの方からくるのを待つ。」
「ははははは、そうですか…」
このまま興味を無くしてくれれば良いのですが…
「興味はなくなんねーな。」
「なぁっ…!!!」
「おれは見えるぜ。小十郎の心の中が。くくくくっ!!!」
「は、はぁ…」
「真田…大好きだぜ☆」
もうだめだ。
奥州は終わった。
「まだまだ終わってねーぜ☆」
「…」
何を言ってもだめですな…