幸×政(サス×コジュ)

□虎
1ページ/1ページ

そうやって、某の気持ちは消えていく。

言いたくても言えない。

言っても認めてくれない。

某はどうやって気持ちを伝えれば良いのですか?

貴殿に触れたくて伸ばす手も、

もう少しの所で届かない。

「また、空回りですか…」

自分の手を見つめて、自嘲する。

貴殿にとって、某とはどの様な存在ですか?

邪魔な存在?

気分転換する専用のオモチャ?

はたまた、大切な恋人?

貴殿の考えていること、教えてください。

そうしたら、政宗殿の意見を聞いたのならば、某は諦めることも出来るかもしれません。

また、手を伸ばす。

けれど、貴殿に触れぬまま、空を切る。

呼び掛けても振り返ってくれない。

「coolじゃねぇ。」

そう言って、先を行く。

貴殿の言う、coolとは、何なのですか?

某はわかりませぬ。

某に教えてください。

苦しいです。

辛いです。

悲しいです。

某は、政宗殿の隣に、いてはいけないのですか?

政宗殿の隣には、誰が居たら良いのですか?

やはり、某じゃ、駄目なのですか?

支えてあげることすら、許されないのですか?

指一本触れることすら、許されないのですか?

ただ、ここで、主を待つ犬のようにしていろと?

その様なこと、某には出来ませぬ。

「政宗殿!!!某は、某は…生涯貴殿を支え続ける!
生きている限り、貴殿を幸せにすると誓う!!
ですから、ですから……某を貴殿の隣に……置いてください……
何があっても、貴殿を離したりはしません!
だから、どうかこの幸村を貴殿の隣に!!!!」

某の気持ちは貴殿に伝わっただろうか…

「幸村…ごめんなさい……ごめんなさい
俺…今までずっと逃げてた……
嫌われるのが嫌で、離されるのが嫌で…ずっとお前から逃げてた…
幸村、ごめんなさい…ぐすっ……
幸村の気持ちも知らないで、自分勝手やって…」

「政宗殿…泣かないで…泣かないで…
某は…気にしていません……某の方こそ、自分から言えなくて、すみませぬ。」

政宗殿…貴殿が泣くことじゃありませんよ。

ほら、誓ったではありませんか。

貴殿を幸せにすると。

泣いていたら、幸せじゃないでしょう?

「幸村………幸村ぁ………」

「はい、どうしましたか?政宗殿…」

「今まで、逃げていてごめんなさい…
俺も、幸村のこと、幸せにすると誓う。」

「嬉しいです……ささ、泣き止んでください。
笑顔が見たいです。」

某の気持ちは貴殿に伝わったようですな。

嬉しい限りです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ほい。意味わかりませんね。すみませぬ。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ