小説部屋

□ずるいのは?
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「ん、ぁ、、、っ」
ちゅ、という水音に交じり、はぁっという息遣いにエレンは頬を熱くした。
と、同時に膝が落ちる。
「腰、いやらしいな、お前」
「、、、っ、言わな、で下さ、、、っ」
涙目で睨んだ相手は、喉をくつくつと鳴らして静かに笑った。
エレンの身体を離さないとばかりに引き揚げた男の目は、牡の眼差しをしている。
「あんたのせいだし、、っ」
この黒髪の、性とは程遠い雰囲気を纏うこの男の本性をエレンは、知っている。
「ほう、、、?まだ余裕だな、ガキが」
にやっと意地悪な笑みを浮かべてリヴァイは、エレンの腕を自らの首に回す。
「、、、っ?」
「なあ、俺が欲しいか、、、?」
「、、、、っ」
耳たぶを甘噛みされ、背中にゾクゾクしたものが這い回る。
「なぁ、答えろよ、、、コレ、欲しいか?」
エレンの下腹部にリヴァイのものが布越しに押し付けられる。
身体の奥が、ズクっと疼いた感覚にエレンは身を震わせた。
「、、、っん、、、ぁっ」
「、、、欲しいか?」
こめかみにキスを落とされ、快楽と恥ずかしさのあまりに流した涙も舐めとれる。
リヴァイは意地悪く、目の前の少年をジワジワ追い詰めていく。
「、、、し、い、、、っ」
「、、、何だ?」
「欲しい、よ、、、っ」
「何が、欲しい、、、?」
エレンは毎夜毎夜と、こうして陥落させられるのだ。
そして、想像もつかない位にいやらしい事をこの男はエレンに仕掛ける。



(この、エロ兵長、、、っ)
皆は、知らない。
このリヴァイという男が、どれ程に卑猥な行為をエレンに仕掛けてきたか。
それが、愛情からなのか、と聞かれれば答えはYesなのだろうが。


でも、いつも翻弄されるのは。





悔しい。





エレンは耳に口を寄せると、同時に
「あんたの、、、









、、、キスが、欲しい」
と言ってやった。
リヴァイの一瞬見開いた目を見てエレンは勝ち誇った笑みを浮かべた、瞬間。




壮絶な色香をエレンに向けた男は目を細めた。

「、、、っ、、え、、っ?、、っん」
顎を掴まれ、再び唇を奪われたエレンは
歯列を割り、押し入ってきた舌に蹂躙され尽くす。
「ず、るい、、、あんた、、、っ」
リヴァイの首に回す手を取られ、指にキスを落とすと男は恥ずかしげもなく、告げた。
「ずるいのは大人の特権なんだよ、ガキが」
「、、、っ」
(どっちが、ガキだよ、、、!)
「今日は何回イけるか身体に聞いてやる」
「〜〜〜〜っ!」
あたふたするエレンにリヴァイはニヤリと笑った。




「何が欲しい?」








〜完〜









久々な小説が、リヴァエレとは!
つーか、エロ兵長になった、、、。
ぁあ、、、エレン、ごめん(笑)
私の中では、エロすぎる兵長に流されまくってしまう強気なエレンが理想。
巨人との戦いは置いといて(!?)、二人のイチャイチャを楽しんで書きました。
何もせずにカウンターが500を回ってしまったんで、何か書かねば!と思い書いたのがこれw

H26/10/16


八雲 拝
 

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