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□アイ2
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「木川、口開けて」
「んっ、んっ・・・は、あ、あっ」

とろっとろに溶けて可愛くなっている木川に声をかけると、理性も恥も感じる余裕のない木川が素直に口を開けて舌まで出している。
その間抜けな顔もエロくて可愛いから、思う存分舌を吸い付いてグチュグチュと舐めつくす。

「んあっ、にひゃいど・・・あ、あっ」

じれったいのか気持ちいいのかわからないけど、木川の中はキュウキュウ締め付けてオレを離さない。
つう、と舌の裏を辿って唇が触れるギリギリで顔を上げる。

「あ・・・二階堂くん・・・」

キスをされる・・・ハズが寸前でお預けを食らって、木川が泣きそうな顔でオレを見上げる。

「どうかした?」

舌を解放して瞼や頬にキスを降らす。
キスをしてほしそうなのは見て分かったけど、オレはあえて気付かないふりして体を起こして腰の動きを速めた。

「あ!まっ・・・にかっ・・・ああっ」

離れていくオレを追いかける腕がどうなるか見たくてそのまま見ていたけど、途中でキュッと自分の手を握りしめて下ろし口元に当てて声を出ないようにしていた。
素直にオレに縋り付く事もできないようだ。
まだ、おこがましいとでも思ってるのかな、それはそれでいじらしいと思うけど。

木川の足を思いっきり広げて良く見えるように腰を動かせば、恥ずかしいと身を捩って、けれども快感に勝てず、オレに逆らえ切れずに木川は絶頂を迎えた。




--ぬぷっ


「んっ・・・ん・・・」

オレも存分に中に注ぎ込んだ後、木川の中から腰を引くと感度のよすぎる体がその刺激にビクビクと震えている。
ドサッと木川の上に倒れ込んで、小さな体を抱きしめる。

「に、二階堂、くん・・・」

何度もイッたせいでヘロヘロになった木川が笑みを浮かべて、遠慮がちにオレにしがみついてくる。
赤い顔を見ていると、またしてもズクリと反応したけど、さすがに小休憩は挟まないと。

「昼からやりっ放しだったもんなあ」


都合のいいことに、この休日は木川の両親が出かけることになったらしく、それをものすごくおずおずと教えてくれた木川を見て一も二もなく木川の家にお邪魔していた。
来た当初こそ当たり障りなく話してたけど、緊張しまくっている木川を見てオレは早々に理性を手放すことにした。
だって、もう何度も木川の家に来てるし、オレの家にも来てる。
なのに、何でまだ照れるわけ?緊張するわけ?
ご丁寧にお茶を出す手が震えまくっててグラスからちょっとこぼすとか、どんな少女漫画かって感じ。

そういう木川をエッチもせず延々と眺めているのも楽しい。
借りてきた猫というより、落ち着きという言葉を忘れたハムスターばりにそわそわしていて、これはどれだけ見ていても飽きないくらい。
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