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□後編
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小磯の端正な顔が僕を捉える。
手の戒めは未だ解けず、快感の余韻で僕の体はビクビクと陸に上がった魚のように震えた。

小磯の顔が少しだけ上に上がる。
つ、と臍に舌を伸ばし、ぐりぐりと動かすと、ずぐんと重い快感が襲う。
ビクビクと震える僕を楽しそうに見ながら、舌を滑らせてさらに上に上がってくる。

ぬるりと小磯の熱い舌が僕の胸を這った。
舌を尖らせて滑らせているが、いつあの快感がやってくるかわからず恐怖におびえている僕は、小磯が何をしているかなどわかるはずもなかった。

小磯の両手が僕の胸を辿る。
小磯の顔が僕の首に埋まり、首を舐めたり鎖骨を食んだりしている。
ちりちりとした鈍い感覚に体が震える。
小磯の顔がこんなにも近くにあることも久しぶりで、どうしていいかわからず顔を背けると、大きく開いた首元をペロペロと舐められた。

「っ・・・ふ、や、め」

くすぐったいけれど、それだけではない感触に止めろと強く言いたいが、強弱をつけてつままれる胸の突起に言葉が揺れる。

「んんん、あ!ああ!」

ぎゅううっと乳首を強くつままれて、痛みに呻くと、パッと離され熱い舌が這う。
ぞわぞわとした感触に思わず声を上げれば、しつこく何度も何度も繰り返された。



「も・・・や、だ・・・」

執拗に乳首を弄られて、息を弾ませて頭を振る。
もうそこはジンジンと鈍い熱を持ち、触られてなくてもじんわりとした快感を送り出していた。

「小磯、そ、れ、もう、やだぁ」

尚も尖らせた舌で嬲ろうとする小磯に、いやいやと頭を振るが、

「何が嫌なんですか?男の子なのにおっぱいで感じることですか?それとも同じ男であるオレに気持ちよくされることですか?」

次々と突きつけられる事実に何も言えなくて涙が流れる。

「何も答えないのでしたら、このまま続けますよ」
「いや!あ、ああ!」

ちゅうっと吸われると、乳首だけではなく陰茎もピクリと反応した。

「あ・・・やだ・・・うそ・・」

自分の体が信じられず、荒い息をつきながら目を見開く。
小磯がわざとらしく視線を下ろし、僕の陰茎を見ると信じられないように首を振った。

「まさか、おっぱいをいじられて、おチンチンを硬くしたんですか?」

その通りなので、何も言えない。
男の僕が、女の人みたいに、胸を触られて勃起するなんて、異常すぎて言葉も出ない。

「オレ、ココは触ってないのに」
「ん!あー!小磯、それ、やああ!」
「え?何が嫌なんですか?坊ちゃまは子供ではないんですから、ちゃんと言えますよね?でないと、オレはわかりませんよ?」

くすくすと笑われて、胸と陰茎にふわふわとした刺激を与える。
むず痒くて、散らせない快感が溜っていくようで怖くてたまらない。

「こ、小磯。そ、こ、いやだ・・・」

場所を示す言葉が言えなくて、真っ赤になって必死で訴える。
けれど、小磯はきちんと言うまで止める気がないのか、やわやわと手と舌を動かしている。

「う・・・小磯、ぼ、僕のおっぱいと、おチンチン、さわ、らないで・・・」

恥ずかしくて、情けなくて涙が止まらない。
ようやく搾り出したというのに、小磯は首を傾げるばかり。

「どうしてですか?坊ちゃまのおっぱいもおチンチンもとっても気持ちよさそうですよ?このままやめたら、辛いんじゃないですか?」

試しに、と小磯が離れれば、とりあえずむず痒い快感はなくなったが、今まで蓄積された快感がジクジクと苛み始める。
おまけに、僕の様子を観察する小磯の視線に煽られて、触られていないはずの乳首がジンジンと痛み、陰茎がぷるっと震えた。
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