短編だったりシリーズっぽかったり

□ぼくたちのなつやすみ 中
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「うあ・・んんっ・・・」

・・・そんなわけがあった。
昼飯を食べ終わってシンクに皿を運んで、さあ片付けるかと蛇口に手を伸ばしたところで先輩に襲われた。
さっき中途半端に投げ出された熱のせいで拒むことができなかった・・・

「あ・・・それ・・・も・・・」
「んー?らにが?」
「も、いいって・・・胸ばっか・・・あっ・・・」

しつこくしつこく胸を弄られて、後ろはくすぐる程度に触れられた。
前なんか放置されて、ギンギンに起ち上がった自身はダラダラと先走りを溢れさせていた。
飯食って余裕でも出たのか、こんな焦らされ方されたらたまらない。

「あ・・あ・・・やだ・・そこ、し、下もちゃんと触って・・・」
「あーもーすっげえ可愛い」
「ああっ!」

グリッと胸を抓った後、顔を向けられてキスされた。
それからつう、と背中を舐められて下に移動する。

「せ、先輩?・・・ひっ」

嫌な予感がして名前を呼ぶが直哉先輩は何も答えずにその場で跪いた。
ちょ、待った・・・これは・・・

「い、いやっ、やめ!・・あああっ」

危惧した通り先輩の舌がさっきまで解していた穴にたどり着き、ねっとりと舐め上げた。
やめてほしくて暴れると、ガッチリと固定される。
くそっ、オレ、この夏は真面目に鍛えたはずなのに!

「いや・・先輩、舌、入れない・・・んんっ」

にゅるりと入った舌にビクビクと体を震わせて、高く上がりそうだった声を必死で噛みしめた。
やばいやばいやばい、こんなの我慢できない。
恥ずかしいのに気持ちいいのが強くて力が抜ける。
シンクにしがみついて先輩の攻めに耐えていると、にゅるっと指まで入れられた。

「せ・・・ん、ふっ・・・」
「声出せよ。聞こえねえから」
「・・・い、いやっす・・・聞こえないったって・・・んっ」
「ホントホント・・・ジュルッ・・・両隣は帰省してっから誰もいねえの」

先輩のアパートにしろオレのアパートにしろ、あんまり壁が厚くないから声が気になってそうそう出すことはできない。
けれど、オレの言いたいことを先回りした直哉先輩が安心させるように教えてくれた。
その間も容赦なく前立腺を甚振られてんだけど・・・

「だ、誰も・・・?」
「おお、ちゃんとこの日のために聞き込みしたから間違いねえって」
「ひ!・・・な、おや先輩・・・も、オレ・・・」
「目、ウルウルだな、雄大。オレの入れてほしい?」
「・・・ほしいっす・・・」

恥ずかしさを堪えて素直に強請ると直哉先輩は嬉しそうに笑った。
・・・こういう時に素直に言われる方が好きだって知ったから、羞恥を押し殺してるわけだけど、やっぱり恥ずかしい・・・

「ゆーだい」

甘い甘い声で名前を呼ばれる。
じん、と体が震えると、後ろにピタリと熱を押し付けられた。
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