短編だったりシリーズっぽかったり
□快楽と侮蔑
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「ふっ・・・・ん・・・」
息が苦しい。
遠くから足音がするたびに体が震える。
こんな姿を見られたら、僕は終わりだ。
ここは化学室。
僕は教室内の暖房用のパイプにビニールテープでグルグルに巻かれて繋がれている。
ズボンと下着は取られてネクタイも引き抜かれて傍の机に綺麗に畳まれて置いてある。
シャツのボタンは全て開けられて、いつも羽織っている白衣は、下半身を隠さないようにまくり上げられて固定されている。
両手は黒いビニールテープでパイプに固定されてビクともせず、口もテープで塞がれて言葉を発せず、下半身は・・・陰茎は黒と黄色のビニールテープに何重にも巻かれてきつすぎて勃起したままどうすることも出来ないようになっている。
そして後ろはローターを入れられて、大きなバイブを突っ込まれて、緩やかな動きのまま固定されている。
バイブが抜けないように黄色のビニールテープで止められていて、腰を振ったところで抜けないし、それどころか敏感な個所に当たってずっと僕を責め苛んでいる。
僕を繋いだ生徒は、冷たい笑みを浮かべたまま午前中は授業がないからと朝からずっと放置されて、足音が聞こえるたびに気が狂いそうになっている。
「ふー・・・ふー・・・」
息が苦しい。
バイブが緩やかに前立腺を押して体は震えるのに、陰茎はきつくテープを巻かれてイクことができない。
黄色と黒に彩られた陰茎を見下ろして絶望の涙がにじむ。
用意してきた黒いテープがなくなったからと、今度は黄色のテープを取り出して・・・容赦のない目が背筋を震わせた。
イキたくてイキたくて、こんな自分が惨めすぎて助けを呼びたくて・・・けれども誰か来たら身の破滅で・・・
--パタパタ・・・・・
誰かが来る・・・
ギュウッと体に力が入って身を縮める。
緊張で息が荒くなって、体の奥に入り込んだローターとバイブを強く感じて体が大きく震えて止まらない。
--・・・・パタパタ
無事通り過ぎてホッと体から力が抜ける。
「う・・・ふ・・・」
過度の緊張にくらくらとなりながらパイプにもたれる。
「んっ・・・」
バイブの角度が変わって僕を苛んで、勃起し過ぎた陰茎からダラダラとテープの隙間から流れ落ちた。
イキたくてイキたくて・・・もうパイプに押し付けてしまおうか、腰を振ってしまおうかと迷ってしまう。
--ガラッ
「!!!!」
--ぶぶぶぶぶぶぶ
「ううううう〜〜、んん!!」
突然扉が開き、体が硬直すると同時にバイブが激しく動く。
力が抜けそうな快感にボロッと涙が落ちた。
「いやらしいですね、先生なのに教室でバイブ突っ込んで腰を動かしてるなんて」
自分がしたくせに僕ばかりを責める声にキッと睨み付ける。
真面目そうな、何が面白いんだと言わんばかりの醒めた表情が途端に面白くなさそうに眉をしかめた。
「このまま放置しておいても一向に構わないんですけど」
「んー!ふっふ!んんん!」
踵を返す背中に必死で訴える。
午前中は授業はないけれいど、午後からは受け持ちの授業がある。
それまでに解放されなければ、在中している化学準備室に誰かがやってくるかもしれない。
そこにいなければ、ここの教室の扉も開けられるかもしれない。
そうしたら・・・そうなったら・・・