短編だったりシリーズっぽかったり
□変態よこんにちは
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「て、はあああああああっ!??」
ようやく漢字変換できたオレは思いっきり怒鳴っていた。
「条件ピッタリだと思わん?」
「ふざけんな!このド変態!!人のコンプレックス指摘しといてまで変態好奇心を満たしたいか!!」
「満たしたいです!!」
「死ね腐れ外道!」
ようやく何をしたいのかわかったが、その内容に思いっきり怒鳴りつける。
こいつの変態的な好奇心の中に、こういった性的なことも多々含まれており、何度付き合わされたことか・・・
もちろん毎回全力で拒否するが、頭も顔もいいこのクソイケメンは口も達者でいらっしゃる。
「でもさ、オレは好奇心もあるけど、卓巳の力になれるかもしれないと思ってるんだぜ?」
「はああああ???」
もう全力でドン引きしているオレはまるで汚物をみるような目でコイツを睨む。
「オレならその陥没乳首、起たせることができるんだぜ?」
「うるせえ!陥没陥没連呼するんじゃねえ!男の乳首なんざ、出てようが抉れてようが関係ねえし!」
強がりは百も承知。
でも、ちょっと涙目で怒鳴る。
「じゃ、別にいいじゃん。ちょっとつきあってよ」
オレがどれだけ怒鳴ろうが殴ろうが、コイツの辞書に諦めるという文字はない。
ニコニコと笑顔を浮かべながらオレの両手をガッシリと掴む。
「ちょ、マジやめろ。手離せ!痛いってば!」
「えーー素直に協力してくれそうにないしさー・・・縛るか」
「やめろーーーー!!」