短編だったりシリーズっぽかったり
□変態よこんにちは
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某月某日
「なあなあ」
オレは、イケメンなんだけど変人変態な親友に
「匂い嗅がせてくんね?」
残念すぎるお願いをされていた。
--ドガッ
「痛っ・・・殴ったってことはOKってこと?」
「なわけねーだろ!新手の嫌がらせか!?」
「まあまあ、つってもお前、オレがどこの匂いを嗅ぎたいか知ってるのか?」
「・・・・?・・・どこだろうと、そのお願いはないだろう」
百歩譲って女の子に言うのならまだわかる。
いい匂いするしな。
なのに、何でこんなパッとしないヤローに匂いを嗅がせてなんて言うのか??
「いやいや、ちゃんと説明すればお前も納得するって」
「納得しないに決まってるが、とりあえず聞くだけ聞いてやろう」
何となくデジャヴを感じる。
「ほら、包茎のやつって皮剥くと臭いって言うじゃん?アレって、日常的に生暖かくて湿った環境で、つまり発酵されてる状態だよな」
何でいきなり包茎話なんだろう。
聞くだけ聞くと言った手前は大人しくしているけど。
「チンコだと位置的にどうしても蒸れるよな。てことで、臭いがきつくなるのはわかる。んじゃ、チンコほどしっかりと被ってる場所じゃなくて、もうちょい風通しのいいとこだとどうなのか気になってさ」
イケメンがチンコだの包茎だの連発するのはいかがなものかと思うな。
ホントに残念なヤツだ。
「他にそういう条件の場所の匂いを嗅ぎたいってこと?」
「そうそう。飲み込み早いねー」
ニッコリ極上の笑顔で頭を撫でられたが、その発想にドン引きしていたオレは避けることも怒ることもできなかった。
「他にどこが・・・耳とか?」
「んー惜しい。そこも捨てがたいけどな」
「・・・口?」
「そういうとこなら敢えてお前に頼まなくても何とでもなる」
「あーもう、じゃあどこだよ」
まだるっこしいとイラつきながら問うと、ヤツはツンとオレの乳首に人差し指を置いた。
「卓巳の陥没乳首!」
ニコニコと極上笑顔のまま、クリっと乳首を押しながら答えた。
タクミノカンボツチクビ
って、何だろう・・・
タクミ・・・ああ、オレの名前か。
じゃあ、その後は・・・・・・