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□恵方巻!
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西南西を向いてもっしゃもっしゃ無言で恵方巻を食べ進める、朝比奈、松嶋、七瀬の三人。
今回の対談はこの三人で進みます。

朝:なあ、これいい加減食べ飽きないか?
松:はい、副会長、今年は福が来なーい!
七:モッシャモッシャゴクン・・・それじゃあ、松嶋先輩も福が来ませんね
松:あ・・・・どうしてくれんの、副会長!
朝:えええ?オレのせい!?
七:(お茶ゴクゴク)・・・副会長も食べきれないなら僕みたいにミニサイズにすればよかったのに
朝:あ、そんなのあるんだ
七:さすがに普通サイズの太巻きは食べきれませんし
朝:だよなあ、ずっと同じ味だし飽きるよな
松:モッシャア・・・え?
朝:え?
七:え?
松:食べきれない?飽きる??
朝:・・・松嶋は見た目を裏切って結構食べるんだな
松:む、失礼な。作ってくれた人に感謝の気持ちを持たないと!副会長、残すなんてもってのほか!
朝:松嶋に常識的なことを注意されてしまった・・・
松:失笑だな副会長!まるで僕が非常識みたいじゃない!
朝:失敬って言いたかったんだよな、きっと・・・
七:この件に関しては松嶋先輩の方が正論ですよね
朝:うわ、七瀬まで松嶋についた!
七:僕は常に権力とか力の強い方になびくだけです!
朝:きっぱり言い切った!可愛い顔してなんてゲスい!

松:ほら、副会長。さっきの恵方巻食べやすいように切ったからもうちょい食べなよ
朝:え?松嶋ってこんなことをさらっとできるやつだったのか?
松:ふふふ、いつ書記様のお世話をできるかわからないからね!日頃から鍛えてるのさ!
朝:すごい!初めて親衛隊っぽいところを見た気がする!
松:あっはっはっ、何ならあーんもしてあげるよ!
七:・・・松嶋先輩って案外・・・
朝:言うな。大勢の上に立つって、色々と大変なんだよ
松:何してんの二人とも?あ、七瀬君も恵方巻食べる?副会長の残りだけど
七:いえ、僕はもうお腹いっぱいですので。そして、それはもう恵方巻じゃなくて太巻きですよね
朝:もう何でもいいよ
七:行事丸つぶれ・・・
朝:こういうのは気持ちだよ。松嶋も手伝ってよ
松:もお、次からはちゃんと食べないとダメだからね
朝:はいはい。来年は蒼一とか、生徒会メンバーも参加させたいな
松:え!?本当に?じゃあ、親衛隊のメンバーも呼んでいい??
七:せっかくなら風紀委員の方々もぜひ!!
朝:松嶋は隊長らしいし、七瀬もコネ目当てがいっそ清々しいな!
松:生徒会とか風紀委員の方々も参加するのなら、他の親衛隊も呼んだ方がいいよね

朝:・・・ああもう、いっそ学校行事にしてやろうか

七:副会長の思い付きって、結局大事になりますよね。だから興味が尽きないです
朝:全校生徒が恵方を向いて無言で太巻きを食べるって、ものすごくシュールだけどな
松:せっかくなら作るところからやろうよ
七:わあ、面白そうですね!色んなのできそうです!
朝:・・・準備・作成・交流・親交・・・うーんと、後日レポート提出。うん、学校側には余裕で通るな
七:あとは衛生管理や安全管理ですね!
朝:そうだな。松嶋、言いだしっぺなんだから協力しろよ
松:いいよー。人手も頼ってね
七:副会長、僕は!?
朝:当然だろう?企画書作りは七瀬担当な
七:はーい!

松:何で恵方巻から仕事モードになってんの?
朝:あ・・・オフタイムはちゃんとスイッチ切るんだけど、一回仕事のスイッチ入るとごっちゃになるよ
七:僕はどちらでも楽しいので構わないですよ
松:僕も別にいいけどさあ
朝:あ、やば
二人:ん?
朝:今更気付いたけど、オレって今両手に華状態なんだな
二人:だからどーした?(朝比奈に恋愛系の興味皆無)





オチなど存在しない。
受けタイプでの対談方式なため、珍しいスリーショットでした。

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