短編だったりシリーズっぽかったり

□変態は女装がお好き!?
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そして冒頭に戻る・・・

「何でオレはいつもこうなるんだろうな・・・」

パンツを穿くことも許されず、変態にスカートを捲られるのを必死で防ぎつつ、遠い目で窓の外を見つめた。

「まあまあ、そんな卓巳でもオレは起つ自信がある!」
「そんな自信いらねえ!てか、試合観るんだからな!何でスカート捲るんだよ!」
「はははは、どうせなら自分でスカート捲ってほしいんだけど」
「だ・れ・が、やるかー!」


--パシャ


「・・・へ?」

唐突のシャッター音に驚いて顔を上げると、いつの間にか携帯を片手に持つ変態の姿。

「な、なにやって・・・」

まさか、まさかーーー??
オレの疑問に、変態はカメラをチェックした後、オレを見てニヤアアアと笑いやがった!

「た・く・み。いい〜写真が撮れたなあ」
「お、まえー!何撮ってんだよ!消せ!今すぐ消せ!」
「え?ヤダ。これはインスタ・・・」
「だあああ!っざけんな!」

面白そうに携帯をプラプラさせて・・・・くそ、くそっ・・・
怒りのあまり、ダン!と床に拳を叩きつけ、血涙を流すイメージで変態を睨み付けた。

「な・・・何が、望みだ・・・」

オレは・・・変態のろくでもない好奇心を、満たすしかないんだと気付いた。くそっ




「ふ、フレー、フレー・・・お、お、お・・・ん・・・ん・・・」
「はあ?何言ってんだ?何も聞こえねえんだけど?そんなチアいるかよ」
「う、う、ううう」
「ほら、早くしねえと試合始まっちまうぜ?」
「うーーー!」

もう泣きたい!てか、もう泣いてる!
何で、こいつは毎回毎回毎回毎回ろくでもないことを思いつくんだ!

オレは、ベッドに腰掛ける変態のすぐ前の床に正座して、チアリーダーらしく応援していた。
・・・・変態野郎のチンコを。

何でコイツはチンコポロリしてんだろう。
萎えたままなのにでけえなあ。
こいつは恥ずかしくないのかなあ。
あー自分だけユニフォーム着てずるいなあ。

「おーい、卓巳、逃避すんなよー。これ、上げちまうぞ?」
「うわーーー、いやだー!」
「ほらほら、それなら応援しねえと。いつまでも終わんねえぞ」
「うううう、くそおおお、フレーフレーおちんちん!頑張れ頑張れおちんちん!」

冷静に帰ると3回は死ねる。
だからオレはただひたすら無心で応援をした。変態のチンコを。全力で。

「っ・・・っ・・・っ・・・」

変態がパタンとベッドに仰向けに寝転がって、何かの病気か謎の生命体でも産むんじゃないかと思うくらい、ビックンビックン腹筋が揺れていた。

「ファイト!ファイト!・・・・おい、こら」

フーシューフーシュー口を両手で抑えた隙間から息が激しく漏れてて、心配になって顔を上げると、必死で笑いを隠そうと涙目になってる変態だった。

「お、オレが恥を堪えて応援してるって言うのにー!」
「ぶーーー!!だって、本気で応援してるし・・・普通そんな間抜けなことされて勃起するかよ!」
「おまえが言ったんだろーがーーー!」
「ぶははっははは!あーもー卓巳サイコー!」

チンコポロリのままジタバタと笑い転げる変態。
・・・この姿を写メったら、弱味は相殺されないだろうか。

「ひー、笑い死ぬ!オレ、チンコ応援されて死亡ってなる!やべえ、腹筋が、もう」

おまえが言いだしたんだ。このド変態が。
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