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□アイ2
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けれども、木川のせっかくのお誘いなのでセックス三昧なんだけども。
時計を確認すればもう夕方で・・・ああ、確かに小休憩は挟みたいと思うほどしまくってたんだなあと認識した。

「二階堂君」

オレに抱き枕にされても大人しくしている木川に名前を呼ばれて視線を向けると、目が合ったことが嬉しいのかヘニャリと笑った。

「・・・・・・・」

一体誰のために小休憩挟んでると思ってんだ。
ギュウッと手加減なく木川の体を抱きしめて、その耳元に囁く。

「・・・腹減った」

ホント、これはどれだけ食べても食い足りないんだけど。ナニコレ?

「あ、じゃあ、何かすぐ食べられるの作るよ」

勘違いをした木川が、木川にしては明るく弾んだ声で提案してきた。
そっちじゃないんだけど・・・まあ、以前から木川の料理には気になってたところだし。

「何作ってくれるの?あんまり時間かかるの嫌なんだけど」
「えっと・・・あ、チャーハンとかは?」

多分今は冷蔵庫の中身に集中してるんだろう、オレがこれだけ顔を近づけても木川は動揺しない。

「チキンライスがいい。ピリ辛がいい」

せっかくなので甘えるようにおでこを合わせてグリグリと動かしてみる。
さすがに木川は真っ赤になって、パクパクと口を開く。

「あ、え、あ、と、鶏肉あるから大丈夫、えっと、チリソースで辛めにするね」

オレの好みに必死で合わせてくれる木川が可愛くて、チュッと口の端にキスをして自分の体を起こすついでに木川の体も起こした。

「あっ・・・」
「続きはまた後で、ね?」
「う、うん・・・待ってて・・・」

キスがお預けになって残念そうにしながらも、木川はフラフラとシャツだけ羽織って部屋を出ていった。
・・・・多分、全部着替えたら時間がかかるとか、その間オレを待たせちゃいけないとかってところなんだろうけど。

うん、そのチョイス間違ってない、むしろ完璧だ。


締まりきらなかった扉から、階下の音が聞こえてくる。
冷蔵庫を開ける音や、フライパン何かを出す音。
結構疲れているはずなのに、スムーズに聞こえるのはやっぱり日頃から調理してるからなんだろうな。

トントントンと包丁の音が聞こえ始めたところで、オレは下着だけ穿いてそっと部屋を出た。





気付かれないようにこっそりキッチンを覗くと、あらかた切り終わった具材と、ピーマンを手にした木川。
何だか悩んでいるようでそっと近づく。

「うーん、二階堂君はピーマン嫌いじゃないかな?」

思わず吹き出しそうになった。
ああ、オレの好き嫌いまで考えてくれたんだ。
面白いと思ったけど、素直に嬉しいとも思った。
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