短編だったりシリーズっぽかったり
□変態とオレと、時々、猫
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「・・・なあ、にゃあって鳴いて?」
「へ?」
「よし、決めた。今からニャアって鳴かないとどんどんすごいことをする」
「はあああ!?」
また何か思いついたらしい。
「はい、ペナルティね。猫じゃらしをこっちにも移動させまーす」
「みぎゃああああ!」
にいいっと黒い笑みを浮かべたあいつは、猫じゃらしを下半身へと移動させる。
ニャアニャア追いかけてきた毛玉は、何のためらいもなくオレのチンコを踏みつけて、タシタシと歩いたりジャンプしたりする。
やめてやめて、それ結構デリケートだから!
せめて爪は立てないでね!
「ふはっ、気持ちいいんだ?速攻硬くなってきてんだけど?」
「な!?・・・に、にゃあああ!!」
これ以上ひどいことをされたら、絶対におかしなことになる!
ニャアニャア鳴くくらい可愛いことだと思えるくらいのな!
必死で鳴いて見せたのに、あの変態はさらに猫じゃらしでオレの陰茎を弄ってくる。
おまえさ、それ自前のだよな?
預かった人のものじゃないよな?
それをそのまま返したりしないよな??
「ふ、ん・・・あ・・あ・・・」
くすぐるような微かな快感と、猫に踏まれる感覚しか与えられず、オレの陰茎は中途半端に立ち上がったままで、体中がじれったい熱に苛まれる。
「なあ、卓巳。もっと気持ちよくなりたい?」
我慢できなくて腰を揺らすオレを見て、変態は優しくオレの顔をなでる。
甘い誘惑のような言葉に頷きたい。
それは甘いばかりの言葉じゃないのはよくわかっている・・・わかっているんだけど・・・
「な、なりたい・・・」
体中をくすぐる感触がもはや拷問で、オレは必死で助けを求めてしまった。
変態は、天使のように優しく微笑むと、
「ペナルティ、な」
悪魔のような言葉を吐いて見せた。