短編だったりシリーズっぽかったり

□変態とオレと、時々、猫
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促されるままに服を脱いだオレは、言われるままにバスタオルを引いたベッドに横になって万歳をする。

・・・あれ?これいつものパターンじゃね?

ハッと我に返った時には既に遅く、ぐるぐると赤い縄で両腕を縛られてベッドに固定された後だった・・・



「ちょ、ちょっと、何で縛ってんの!?あと、全裸って何で!?」
「んー?こいつらの爪に引っかかって服に穴空いたら嫌だろ?しかも今日の卓巳の服はセーターだしさあ」
「う、上だけでよくない?何でジーンズまで??」
「うーん、ノリ?」
「知るか!解け、これ!」
「嫌だよー足も縛っちゃうもんねー」
「うわあああ!やっぱり帰ればよかったああああ!!」


よくわからない説明をされてもやっぱりよくわからん!
そのうえ、両足もぐるぐると縛られて、何故か太もも縛られて足を開くこともできない状態でベッドに固定された。
うっわ、もう嫌な予感しかしないし!


「さってと、準備はできたし、まずは軽く子猫ちゃんたちと遊んでもらおうか!」

にいっと笑った変態は、すちゃっとどこから出したのかオモチャの猫じゃらしを取り出した。
それにピクリと反応するモフモフちゃんたち。


「ま、ままま待て、おま、それ、どうするつもりだ」
「ははあん、その顔は気づいてますね?気づいててオレに言わせるつもりですね!いやあん、卓巳ったらドSなんだからあ!」
「クネクネすんなキモい!オレのどこがSだゴラアア!」
「はいはい、卓巳はドMですねー。正解はこうするつもりですよ」
「ひあっ」

オレはSでもMでもないっつーの!
抗議したかったけれど、問答無用とばかりに猫じゃらしをオレの体の上に躍らせる変態・・・
ピクピクと反応するモフモフを一匹ずつベッドに乗せると、我先にとオレの体の上をのっかかって来た。

「うわ、ちょ、やめ、痛っ、あ、肉球が!ふあ、あ、あ」

三匹がオレの体やその回りを自由に飛び跳ねる。
ふわっふわの毛や、ぷにぷにの肉球、ちょっとだけ当たる小さな爪にビクビクと体が震えた。
さらに、変態はオレを追い込もうと猫じゃらしを首筋や胸元に走らせるから、ぞくぞくと体が震える。



「ほらほら、痛いだけかあ?卓巳の可愛い陥没乳首立ってきてるけど?ほら、ここ、猫じゃらしが気持ちいい?にゃんこが気持ちいい〜?」
「んや、あっ!やめっ、ひゃああっ、つ、爪が、あううう」
「んー?爪が乳首に刺さっちゃったなあ、陥没してっから埋まりやすいのかもな!痛い?何かその割には腰揺れてんだけど?」
「か、陥没陥没って言うなあ・・・い、痛い、ってば」

猫じゃらしが胸元ばかりを行き来するため、猫がたしたしとオレの肌や乳首を叩いてごろごろとじゃれついてくる。
その拍子に小さな爪がぷすっと刺さって・・・痛いんだけど、むず痒かったオレはその刺激にぶるりと震えてしまった。

決して、陥没してるから刺さりやすいわけじゃないよ!
う〜全裸だからアソコが反応したら丸見えなんだよ!
こんなんで起ったら、変態の仲間入りさせられるー!
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