ツキウタ。短編

□みんなで愛して(年長×女子力組)
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*葵*

俺は安心した
この2人なら大丈夫だろうと

比較的ノーマル...この状況を置いておけばノーマルな方だ

始さんから優しくベッドに押し倒される

「葵、脱がせるぞ」

「じゃあ、俺はこっちな」

上を始さんに下を海さんに脱がされる

始さんは俺の体をじっと見たと思ったらお腹を触った

「前より固くなったか?」

始さんが指先ですーっと確かめていく

「そう言えば、そうだな」

海さんも感覚を確かめるようにペタペタと触る

この2人、いや年長の皆さんや陽、新や郁も硬くってかっこいいから見すぼらい俺を見られるのは恥ずかしい

「忙しいのによく頑張ったな」

始さんから優しく頭を撫でられる

前に涙と駆の鑑定の後から腹筋したりしていたから努力が実ったこと、認められたことは嬉しかった

始さんは額に目に頬に唇に優しくキスをしてくれた

「下、慣らすから...きつかったら言えよ」

海さんはいつも気を使ってくれる
人肌に温めたローションをたっぷりと手につけ、蕾の周りにも塗る
そして蕾にゆっくりと指を入れる
丁寧に中を解してくれる

前もやわやわと触られる

「ふぁ....あぁ..は、ぁ....んっん」

始さんは急にキスを深くする
舌を深く絡める
俺もそれに応えようとするけど、下は海さんに触られているし、キス自体も始さんの方がずっと上手で俺はすぐにぼーっとする

キスをしている間に息をするの珍しいことではないのに息ができない

「ん....悪い....やりすぎた....」

始さんに頬を撫でられる

「始、そんなにキスしてたら葵の声がきこえないだろ」

海さんが不服そうにいう

「俺も葵の喘ぎは聞きたいが、キスだけで感じてる顔も見たくてな」

「き、キスのとき....目を開けてたんですか?」

「知らなかったか?」

当然のように言われるけど、しらなかった

「し、知らなかったです」

予想外の言葉に首を横に振る

「お前と夜は何時も目を瞑ってるが、俺も始もあの二人もいつも目を開けてるぞ」

見られていると知らなかった姿を見られているというのはとても恥ずかしい

「....っん....ふっ」

始さんにまた深く口づけ
目を開けていると知った途端に自分の表情を気にしてしまう

「んんっ..」

キスばかりに意識が言っていたけれど、蕾に急に圧迫感を感じる

2本目の指が入ってきているのだろう
俺は少し焦る
そして始さんの体を軽く押す

「....なんだ」

始さんは不満げな口調で問う

「あの、今のうちに、口でさせてください」

俺は前々から言いたかったことをようやく言えた
ずっと気にしていたけど言いづらくて、でもこれ以上は言わずにいることも出来なくて

「口で?」

始さんはきょとんとした様子だ
海さんも手を止めている

「海さんのが入って来たら....始さんのを口で出来なくなるので...今なら、なんとかおれのいしきもありますから」

いつもの体位は大体が串刺し、というものらしい
でも口で出来るほどの余裕がなくていつも腰を動かしてもらってる
でも、俺ももっと舐めたり、舌を使ったりして気持ちよくなって欲しい

「海」

「ああ、四つん這いでいいか?」

自分で出来るのに、四つん這いになるために手を貸してくれる
四つん這いになるとまた、海さんの手が中に入ってくる
この体制だと蕾が見えやすくなってさっきよりもずっと恥ずかしい

「葵」

始さんは俺の顔の前に自身を出した
それを何の躊躇いもなく咥える

そして、ゆっくりと舐めていく
舌で先の方を押したりしてみる

感じてくれてるかな、と思って上を見上げるとすごく色っぽい表情だった
白い肌に赤い頬、俺が舐めるためにこぼれる吐息
どうしたらもっと始さんが感じてくれるのだろうか、俺は様子を見ながら舐める

「くっ....葵、もういいっ」

「こうやって音立てながら奥まで舐めろ」

始さんと海さんから正反対の指示が飛ぶ

始さんは指示の後に抜こうとし、海さんは俺の蕾を音を立てて舐める

俺は少し迷って海さんの方の指示に従った
きっと、始さんを気持ちよくするためだと思ったから

始さんのものをがっつくように舐めていたら

「ばか....」

その言葉が聞こえた後、始さんは俺の頭を掴んで今までとは反対に奥の方に入れた
そのまま喉の奥に温かいものが来て、俺はえづく

あまりの苦しさに申し訳なさそう始さんは頭をなでるけど、俺は咳き込むことも構わないと思ってしたからそんな顔はして欲しくない
始さんの手に自分の手を絡めて「大丈夫です」、と笑ってみる

すると始さんも笑ってくれた

「...美人同士のそれは目の保養になるが、そろそろ入れるぞ」

海さんは言いにくそうにそう言うので、俺も頷いた

海さんは後ろからゆっくりと俺の中に埋めていく
俺の呼吸に合わせて進めてくれる
始さんも俺をリラックスさせるためか手を絡めたまま顔に優しくキスをくれる

「上手くなったな葵」

呼吸と合わせようとする俺に海さんがそう言ってくれた
でも、今息が合うのは海さんがゆっくりと取りやすいリズムでしてくれてること、始さんもリズムが乱れたら正しいリズムに戻してくれるからだと知ってる

二人に愛されてる、その事実がとても幸せで

「始さん、海さん....」

俺はそれをちゃんと言葉にして伝えたくて二人の名前を呼ぶ

「どうした?」
「改まって、なんだ?」

二人共と目を合わせることが出来ないから、俺は敢えて始さんとも目を合わせずにいう

「ありがとうございます
俺、幸せです」

思いを伝えられて俺は少し力が抜けた

「わっ」

しかし体には逆に圧迫感が訪れる
海さんのが俺の中で大きくなった
それに始さんにも体を抱きしめられる
解かれた手が寂しくて始さんの首に腕を回す

「あんまり可愛いこと言ってると加減ができなくなるぞ」
「可愛いことすんのももちろんダメだからな」

そんなことを言いつつ始さんと海さんは最後まで俺を優しく愛してくれた
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