ツキウタ。夢長

□誰推し
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スタジオに到着したことでようやく通話は終了した

「ありがとう」
「ありがとう、行ってきます」

ここで葵さんと新さんを下ろした

軽く手を振って次の場所へ向かう
というのも時間に余裕があるわけじゃないからだ

「暦ちゃん」

陽さんから呼ばれる

「今度は何ですか」

「俺達、の中で誰が一番好き?」

いきなり恋愛としての意味ではないだろう
もちろん、まだ関わりが薄いのだから単純に考えて推しメンのようなものを聞かれているのだろう

私は少し考えてみる

「俺達、の定義次第ですがここに来て一番憧れてるのは黒月さんですね」

ちらりとミラー越しに二人を見ていたけれど驚きつつも納得しているようだ

「暦ちゃんもそっちかー
黒月さん、もてるからなー....」

「帰りも一番解放してもらえないのは意外と黒月さんだよね」

陽さんの言葉に同意するように夜さんはいう
現役アイドルよりも人気なのか..

「暦ちゃんも年上派か....」

「あなたと一緒にしないでください」

「えーじゃあ、プロセラとグラビで誰が好き?」

「んー..好きっていうか、やっぱり憧れで始さんと海さんですかね....」

「結局、年上....でも、あんまり共通とかないよな
面倒見がいいとか?」

陽さんがやたらこの話題に食いつくけれど読みは外してる

「私、強くなりたいから、やっぱり強そうなのは海さんか始さんかなって....
出来れば黒月さんや始さんと手合わせしたい」

「格闘技してるって言ってたけど、そういうことか..」

「そういうことです
陽さん、着きましたよ」

「俺の撮影、見ていってくれないの?」

「そうしたいのですが、これから事務所で打ち合わせに戻らないといけませんので」

「そっか....がんばれよ」

「陽さんも、発売日を楽しみにしています」

そうして、打ち合わせに向かった

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