うたプリ NL

□モブ春、モブ藍♀
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久しぶりにオフがもらえたから今日はハルカとお買い物
こういう機会があんまりないからちょっとワクワクしてる
もちろん、髪はいつもみたいな一つ結びじゃなくて二つ結びに帽子で変装してきた
服装はすごくカジュアルだし、きっと大丈夫

人通りの少ない公園で待ち合わせた
いくら変装してても不用意に人前には出ない方がいいってハルカが言ってくれたから

公園にはやっぱりハルカが先に来てた
いつも先に待っててくれてて凄くいい子だと思う

「お待たせ」
「待ってないですよ」

そういうだろうと思った
ボクは、笑ってハルカと手をつないで行きつけのお店に向かう
女の子だけの時間はとても大事だと思う
最近は男とばかり行動するから余計にだ

「あの、道を訪ねたいんだけどいい?」

白くて大きい車の運転手はそう言って車を降りた
他にも乗客は3人かいて、助手席の人と、3列あるシートの真ん中のシートに座る2人が降りてきた

「観光に来てたんだけど、近道しようとしたら迷っちゃってさ....」

なんで観光でこんな裏道を...なんて聞く前にボクが声でバレるのを防ぐためにハルカが口を開いた

「迷子....」

「そう、迷子なんだ
この辺に森とかない?」

「森?
えっと...この辺にはないのでここを抜けて...」

森に行くことに疑問を感じつつハルカは離れたところの場所を懸命に口で説明していた

「ありがとう、とりあえずこの裏道を抜けるところまで教えてくれない?
あと二人なら車に乗れるし」

「私達ももうすぐ抜け出すつもりだったのでい...」

ボクは言い終わる前にハルカの手を引いた
見知らぬ他人の車に乗り込むのは危険だ
車なら他の人に会わずにいける、なんてハルカは考えてくれたんだろうけど、リスクの方が高い

「ごめんなさい、一緒に行くことはできません」

「そっか、しょうがないよね」

そう言うと運転手の男はいきなりハルカに抱きついた

「きゃあっ」

ボクは慌ててはがしにかかるけど他の男に抑えられた
逃げようと抵抗する間にもハルカは車の3列目に引っ張りこまれる

「あんまり暴れると、あの子が痛い思いをすることになるよ」

男の子の中の一人はライターを取り出すと火を灯してハルカに近づける
車に乗せられて左右から押さえつけられているためハルカは抵抗できない
仕方無くボクも抵抗するのをやめた

「いい子にしてれば、余計な怪我はしなくて済むから」

ボクも車に乗せるとその車は走り出した
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