ツキウタ。(女子力総受け)

□F☆陽☆
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俺は部屋の中で薬を入った瓶を眺める
海さんとも体を交えて数日、使う日など来なかった
今までのように仕事をした
あれ以来、陽とも海さんともどう接すればいいかわからなかったけど、何も変わらない隼さんに釣られるように俺もいつも通りを装った

演技は俺がアイドルとして褒めてもらえる数少ないものだし、多分得意と言えるものだから
こんな所で使うとは思わなかったけど、精一杯に振舞った
でも、プロセラは聡い人達が多いから気づかれてるかも知れない

部屋に人が訪れた音が鳴る
こんな時間、と言っても9時半だけどもう夕飯も食べたし誰だろうと思いつつドアを開ける

「夜、ちょっといいか?」

「陽....」

ここ最近、気まずかった陽
二人きりになるとどう振舞えばいいかわからない
でも、きっと大丈夫だと自分に言い聞かせて部屋に通す

「うん、入って」

二人きりも慣れてるはずの部屋に走る緊張

「の、飲み物、何がいい?」

いきなり噛んでしまった
意識してることがきっと伝わった

それに陽に対して飲み物のことなんて聞いたことない
陽の好きなものだって、その時の気分だって、ずっとよこにいたおれにはわかるから

「夜っ」

いきなり声を上げられて体がびくりと跳ねた

「ごめん、夜」

俺の手首をつかんで陽が言う

「悪かったから....そんな風に」

他人行儀になんて、ならないでよ

「離れたくない、取られたくないからって無理やりして悪かった
夜が好きだけど、傷つけたかったわけじゃなくて....」

「もういいから」

陽はプライドが俺より高くて謝るのが苦手で
そんな陽が謝るのはすごく反省してるんだって分かる
でも、そうじゃないみたいで陽は俺の肩を掴んだ

「夜」
「陽!!」

陽に聞いて欲しくて少し声を上げて、そして俺の言葉で伝える

「陽の気持ちはすごく嬉しい
それに反省してるのも伝わった」

陽は黙って聞いてくれる
だから俺も伝えなきゃいけない

「あの日の....深夜か明け方に俺は隼さんに抱かれた
そして、別の日に隼さんと海さんにも抱かれた」

これで俺は嫌われる
でも大事なことをきちんと伝えられて体の力が抜けた

「俺が最初だったんだな」

倒れかけた俺を支えて陽は言う

「無理矢理でも、お前の初めては俺だったんだろ」

「陽....」

あんな事されても幼なじみとしての陽は好き
だから嫌われるのは怖かった

「...答えたくなかったらいいけど、隼や海とは、自分から....若しくは、俺の時みたいに無理やり?」

「隼さんと一回目の時は陽の後だから動けなくて....動いても逃げられなかっただろうけどね
海さんも一緒の時は最初に部屋に来た隼さんの特別な力で動けなくなって、海さんが来た時に動けるようにはなったけど、その時には特別な力は関係なかったけど体がいうことを聞いてくれなかった」

これではまるで隼さん達が悪いみたいだ
それは訂正しないといけない

「でも、俺は隼さんに強請った
だから、俺を諦めて」

「....嫌だ、って言ったら?」

「俺は....」

「あんなことした時点で夜が、どうだろうと責任取る覚悟くらいしてた」

「陽....」

「俺はお前が好きだ」

キスをされる
これが悲劇の始まりだと俺は知っている
だから体を離そうとするけど全然動かない
舌が入ってきて力が抜けてしまう

「....あ、や....」

服の中に手が入るのを必死で拒もうとするけど

「もう痛くしないから」

俺は陽の手を掴む
これで動きにくくなる
すると足で俺の局部を押し始めた

逃げようとして後ろに下がろうとすると足がもつれて尻餅をついた
ここぞとばかりに陽は服を脱がしにかかる

ボタンを外す手を止めようとするけど止められない

「傷つけたくないから、逃げないで」

俺は体をよじる

「や、やだ....もう....」

局部は潰すように膝で押され続ける
うまく力は入らないし、涙はぼろぼろ出る

「....陽、だめ、やめて....」

俺を見つめてくれるけど、陽の目はいつもと違う
狼の表現が良く似合う
飢えた獣は見たことないけど、きっと今の陽に似てるだろう

ガッ..タン

瓶が落ちた
陽が瓶を置いた台にぶつかったらしい
すぐ近くに落ちたそれを陽は手に取る
そしてそのラベルをじっと見つめる

「へぇ....」

短いながらも興味深そうに言うと錠剤を一錠取り出した
それを自分で口に入れると俺にキスをする
薬が口の中に流れ込んだのがわかる
このまま飲み込んだらきっと陽の希望は叶うだろう
でも、俺はそれは困る
だから離れて吐き出そうとするけど離れられない

鼻を押さえられる
酸素が全く入ってこない
生きるためにと喉が勝手に動く

解放された時には息を整えるのが精一杯で口の中が空だと気づいたのは少しあとだった

体が熱い
こんなに早く効果のある風邪薬があればいいけれど、残念ながらこれは風邪薬じゃない

陽の手が素肌に触れる
俺の体より低い温度が気持ちがいい
優しく胸に触れられた
先を軽く弾かれる
それだけで体を仰け反らしてしまう
その反応に気を良くした陽は胸を撫で続ける

「あっ、よう、やんっ」

「さすが魔王様製、よく効くな」

肩を押さえつけられ弄られ続ける

「分かる、ぷっくりしてるの」

そう言ってクスクスと笑う
押さえつけないでも抵抗できないと気づくと両手で触り出す

触られれば触られるほど気持ちよくなる

「もう、やめてぇ..あぁ、」

「可愛い、可愛い....」

体が跳ねるせいで体力が奪われていく

「よ、う....陽....」

これ以上はだめ
陽の事を欲してしまう

急にズボンに手が掛かる
すっかり体力はなくなり、力も抜けた俺に抵抗する術はない

簡単に下着ごと下に降ろされる

「ここ、もうパンパンになってるね」

俺のを手で上下に扱く

「あ、ぁあっあ、あ、」

「気持ちいい?」

「きも、ち、いぃ....もっとぉ....」

どうでも良くなって、気持ちよければなんでもいい
早くあの快楽を....

「よう、もっと、ようっ」

「素直な夜も可愛いじゃん」

体の中に何かが入ってくる感覚

「よう、きてる、なかに」

「ああ、指が2本な
形覚えられる?」

「わ、わかんな....」

「じゃあ、覚えような」

体の中で暴れる指
どんなに声を上げても止まらない
シーツを握りしめる
しかし、それだけでは何も変わらない

「よう、よぉっ」

熱から開放れるために何度も名前を呼ぶ

「あーお前は、何で名前を呼ぶだよ」

逆ギレに似たことを陽は言う
すると、体の中から急に何もなくなったと思っところに今までとは比べ物にならない質量を感じる

「きてる、すごい、きてるぅ....」

「だー、バカッ」

一度奥まで入れ切ると激しく出し入れされる
さらに高まる熱
ようやく開放される

「あっあぁ、あああ」

開放された熱が陽にかかる

「締め付けが良くなったね」

陽は笑顔を浮かべ俺の頬にキスをする

「もっと、可愛い顔を見せて」

さっきも激しいと思っていたのにまだ激しくなる
このままではまた....そう思う間にいってしまう

「好きだよ、夜」

陽の声は俺には届かなかった

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