ツキウタ。夢長

□朝からお仕事
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隼さんは海さんによって起こされたらしい
涙君は起こしたけど二度寝したことも陽さんを起こしに来た海さんから聞いた

一緒に共有ルームに来る

「おはようございます」
「おはよう」

私と海さんは挨拶をして共有ルームに入る

「おはよう」
「おはよー」
「おはようございます」
「おはようございます!!」
「おはよう」
「おはようございます!」
「おはようございます」

共有ルームは私を含めて...1.2.3.4.5.6.7.8.9...?

なんだか人数多くない?

....新さんはともかく、駆君と恋君が混ざってる
そして一緒に朝ごはんを食べている

「はじめまして、よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」

駆君と恋君から挨拶されたけれどこれは日常なのだろうか

「多めに作ったので暦ちゃんも食べませんか?」

そう言って微笑んでくれたのは夜さん
どうやらみんなが食べている朝食は彼が作ったらしい

「...お願いします」

メニューはごはん、お味噌汁、焼き魚、ほうれん草の胡麻和え
「いただきます」

すごく和風な朝食で、今どきこんなに品数が多いのも豪華で私は少しドキドキしながら食べてみる

そんなふうに驚いているとふと、視線が気になった
顔を上げると新さんと陽さんがこちらを見ている

「なんですか?」

「んー、いくつかなって予想してた」

新さんがいつもの調子でいう
興味があるのかないのか分からない口調と言うか内容というか...

「いくつに見えます?」

大人っぽい格好を昨日から心がけているのだけれど、一体いくつに見えているのだろうか

「同い年」
「今年で17」

陽さんはつまり今年で20か...正解です
新さんの予想は...若い...やっぱり年下に見えるのか...

「20にしては子供っぽすぎる」

失礼な...

「趣味やセンスと年齢は常に一致するわけじゃない
あくまでも目安くらいかな」

趣味...センス...?

「20歳でキャラクターものの下着って...」

私は新さんを睨みつける
この男は...

私は近づくと椅子に座ったままの新さんの肩を狙って回し蹴りをする

「ぐあっ」

仕事開始初日から蹴ってしまった
しかも回し蹴りとかわりと本気だし...

.....と思ったけれど、新さんは思ったより平気そう
少なくとも表情が変わらず肩を撫でている

「...始さんのアイアンクローに比べれば...どころか女子からならむしろご褒美!!」

.....この人怖っ

「暦...足を上げると余計に下着が見えるからとりあえず落ち着け」

海さんの言葉に私はそこではっとする
しまった...

「ごちそうさまでした」

新さんは軽く頭を下げる

「何してるんだ...」

ゴッ
ガッ

打撃音が2回聞こえたと思うと新さんと陽さんが倒れる

そこにいたのは今までいなかった男性...ここにいる誰よりも圧倒的な存在感を放つ...グラビのリーダー睦月始さんがいた
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