ディバゲ

□変化
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それから月日は大分経ち、さらにその後他の神とも知り合い、現在に至る。無邪気な少年、ヘルヴォルが容姿とは反面、腹黒かった以外は大体変わらなかった。というより、知らなかったの方が正しいだろう。変わったのはあたしだけ。いや、これももしかしたら気づいていないだけかもしれない。皆、あたしの本性も、好きなことも、性別も何を知っても態度を変える事はなかった。


「本当、何も変わっていないのね……」
目の前には黙々と通販のカタログを見つめるスルト。何に使うつもりなのかトマトジュースのまとめ売りのページをずっと見つめている。そんなスルトをあたしは眺めていた。整った綺麗な顔にあたしが惚れない筈も無く、かと言って面食いだとも断言し難い。冷たいと思う事も多いけど、そういうさばさばした所に惹かれたのかもしれない。
「スルトー、何頼むの?」
ヘルヴォルがスルトの通販カタログを覗くと、その表情は何か企んでいる様だった。そういえばあの時もこんな感じだったなと懐かしむ。

この雰囲気が堪らなく好きだ。スルトもヘルヴォルもあたしも皆もこのまま変わらなければいいのになと静かに思った。


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gdgdですみません……!
シグスル前提のシグルズ過去話の妄想に色々詰め込んで挙句の果てにヘルヴォルまで登場させたらもはやシグスルじゃなくなった感が……おまけに最後の方も大分無理矢理です、本当にすみません(汗)
機会があればまた書きたいです。
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