長編 第一章
□放課後
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パコーン、パコーンと
軽やかな音が響く。
私は榊先生の後ろをコートの方を見ながら歩いた。
確かに、部員多い。
「みんな、集まってくれ」
榊先生がコートの中央に立つと同時に
部員たちは整列した。
(どっかの軍隊みたい)
そんな事を思っていると、
その部員達がこちらに視線を送っていることに気づいた。
「!」
整列した最前列には、
今まで平面でしか会えなかった氷帝レギュラー陣たちがいた。
私は嬉しさやらなんやらで咳き込んでしまった。
「だ、大丈夫かよアイツ」
「大丈夫っす。ごめんなさい。」
息を整えて、前を向いた。
「今日からマネージャーになります、神崎明日香です。頑張るので応援おねがいします。」
いやどこのアイドルの挨拶やねんて。
そう思ったけどそのツッコミは心の中に封じ込めておく。
「跡部、部長として何か言ってやれ」