長編 第一章

□放課後
2ページ/5ページ


パコーン、パコーンと
軽やかな音が響く。
私は榊先生の後ろをコートの方を見ながら歩いた。
確かに、部員多い。

「みんな、集まってくれ」

榊先生がコートの中央に立つと同時に
部員たちは整列した。

(どっかの軍隊みたい)

そんな事を思っていると、
その部員達がこちらに視線を送っていることに気づいた。

「!」

整列した最前列には、
今まで平面でしか会えなかった氷帝レギュラー陣たちがいた。
私は嬉しさやらなんやらで咳き込んでしまった。

「だ、大丈夫かよアイツ」
「大丈夫っす。ごめんなさい。」

息を整えて、前を向いた。

「今日からマネージャーになります、神崎明日香です。頑張るので応援おねがいします。」

いやどこのアイドルの挨拶やねんて。
そう思ったけどそのツッコミは心の中に封じ込めておく。

「跡部、部長として何か言ってやれ」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ