長編 第二章

□はじまりました
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「おい明日香」

部活終わりに、宍戸に呼び止められる
あれ…ていうか今…


「宍戸、今なんて…?」
「だ、だから、明日香」
「な、名前で…」

どうしたの、イキナリ…と聞くと
がっくんがやってきた

「宍戸だけ明日香の事苗字で呼んでただろ?だから、名前で呼べって言ったんだよ」
「そうなんだ。あれ、でも樺地も…」
「呼びましたか明日香さん」
「樺地まで、どうしたの?」

名前を呼ばれることに何故か恥ずかしさを覚える

「だって明日香さん、もう十分馴染んだでしょここに」
「日吉…」
「そうですよ!だからこの際皆で名前で呼ぼう!っていうことになったんですよ」
「まぁ半分は部長命令やけどなぁ。ええんちゃう?明日香」
「いや、嬉しいんだけどね、恥ずかしいよ」

ほっぺたを掻きながら言う

「だって明日香ちゃんも立派な氷帝テニス部だもん!」
「わ!ジロちゃん…!」

後ろから現れたジロちゃんに抱き付かれる
倒れそうになりながら耐える

「ジロちゃん重いよ〜…」
「おいてめーら、さっさと着替えて帰れ」

跡部が抱き付いたままのジロちゃんを引きはがす

「明日香さん帰りましょ!」
「そだね、着替えてくるから待っててチョタ!」

着替えを持ち、急いでトイレで着替える
みんなに名前で呼んでもらえるのが、認められたみたいですごく嬉しい
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