長編 第一章
□はじまりの日
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「………」
おはよーと明るい声が飛び交う昇降口
下駄箱の前で立ち止まる私
昨日入れて帰ったはずの上履きが、ない
(まじか早いなぁ)
いつかはくるだろうと覚悟はしとったけど、転校3日目から上履きがなくなるとは。
仕方ない、と私は職員室にスリッパを
取りに行った。
その途中で榊先生とすれ違って心配そうな顔をされたけど元気に挨拶しておいた。
上履きが無いくらいで悲しむ奴でないので私。
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