長編 第一章
□変な奴
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「神崎、とかいったっけ?あいつ」
向日が靴紐を結び直しながら聞いてきた。
「ああ。昨日からここに転校してきたらしい。」
「跡部、昨日はだいぶキツイこと言うてたみたいやけどまた辞められたらどうするんや?俺らにとっても今マネージャーはおったほうがええ存在やん」
確かに忍足の言う通りだ。
俺達はマネージャーを必要としている。
だが、俺達テニス部のマネージャーは今まで長くて1ヶ月と続かなかった。
その理由は知っている。
だが、なぜマネージャーになった者が苛められるかが分からない。
「跡部さん!」
「ん?あ、悪い鳳。始めるか」
ぼーっとしていた
全員準備出来ていたみたいだ。
「よし、アップから始めるぞ」
全員が整列したところで
神崎がコートに入ってきた。
ジローを連れて