二次創作

□変態に恋されてしまいました5題
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スキンシップじゃなくてセクハラです


※R15



漢方の権威であり神獣でもある白澤様の元に弟子入りして数年。
初歩的な薬を煎じることができるようになったし店の経営、勘定についても不本意だが学んだ。同じ職場で働いている従業員の兎の先輩達とも一緒にリンゴを食べたり休憩中に昼寝をするくらいには仲は良好である。つまり何が言いたいかと言うと、やりがいのある仕事を見出し職場の人間関係(人兎関係?)も良い。まさに恵まれた環境で幸せなのだ、ある一点を除くなら。

「…白澤様、いい加減にしてください」
「え〜?ヤダヤダ!桃タロー君の胸触り心地いいんだもんっそれに弟子とのスキンシップは重要だからね!」
「だもん、じゃねーよ!可愛くないですからっつーかスキンシップなのかこれっ」

鬼灯さんに依頼された薬を作ろうと薬草をすり鉢ですり潰している最中、花街から白澤様が朝帰りならぬ昼帰りで戻ってきた。店の主が昼帰りとかありえないがいつものことだし今では少しの間なら白澤様がいなくても店は開けられるようになったからもうあえて何も言わない。が、酒臭い体で後ろから俺の胸を触って…揉んでくるのはいつまでたっても慣れないし慣れたいとも思わない。

俺が何度注意しても抵抗してもヘラヘラ笑いながら強い力で俺の体を押さえつけてしまう。

「花街の女の子も柔らかくて気持ちいいけど桃タロー君が一番いい匂いがして柔らかくて、興奮するんだ。」
「っ、俺は男ですよ!?からかわないでくださいって何度も言ってるじゃないですか!」

耳元で囁かれるように呟かれ擽ったさにゾクリと背中に快感が駆け上り自然と顔が熱が出たかのように真っ赤になったのが自分でも分かる。
その様子に気をよくしたのか白澤様は口の端を上げて着物の上か胸を触っていた手を止めあわせから手を入れ直にムギュッと胸を揉まれうわぁと情けない悲鳴をあげ、流石にこれはやりすぎだと再び抵抗しようと手足をばたつかせるが胸の中心を擦るように撫でられ何とも言えない感触に言葉が出ず後ろを振り返って白澤様を睨んだがニッコリ笑を返されぎゅうっと抱きしめられた。

「は、はくたく…様?」

熱っぽい瞳で見つめられ心臓が高鳴ってうまく呼吸も出来ない。
だんだんと整った顔が俺に近付いてきてくっつきそうになる瞬間扉が蹴破られる破壊音に我に返った俺は白澤様の顔にビンタをかまして扉を壊した人物に助けを求めたのだった。


(あれはスキンシップじゃなくてどうみてもセクハラだろ!)








スランプすぎて辛い…。
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